福岡県西方沖地震で被災した福岡市西区・玄界島の漁業者が、原油価格の高騰で苦境に立たされている。漁が振るわないうえ、漁船の燃料費負担が増え、「踏んだりけったり。これ以上値上がりすると商売にならない」と悲鳴を上げる。地震から4か月以上たつが、生活再建への道のりは険しい。
漁業は島の基幹産業で、約200世帯のうち7~8割が生計を立てる。地震で出漁できない日が続いたが、仮設住宅に入居した直後の4月30日に再開した。
当初はヤズ(ブリの幼魚)漁が好調だったが、その後は一転、不漁続き。昨年豊漁だったイサキも思うようにとれていない。
追い打ちをかけたのが原油高。市漁協によると、統一価格の軽油は43円だった2003年6月から徐々に値上がりした。今年4月に52円50銭、7月に60円になり、今月20日からは2年前より20円高い63円になる。
大型船だと1週間で約3000リットルを消費。1リットル5円高くなると、1か月で6万円以上出費が増える。
漁協の担当者は「今まで記憶にないほどの上がりよう。これ以上値上がりすると、漁をしても経費がかさんで赤字になってしまう」と頭を抱える。
漁業者の中には、出漁を控えるケースが出てきている。水揚げが少ないと赤字になるためだ。上田--削除--さんは「油代が上がったうえ、魚はとれないし値段も安い。でも、漁に出ないと食べていけない。八方ふさがり」と肩を落とす。
市漁協玄界島支所によると、島にある給油所の軽油の給油量は、6月の12万1944リットルに対し、7月は5万9422リットルにまで落ち込んでいるという。
林--削除--支所長は「燃料代は大きな経費。1円でも値上がりすると影響が出る。せめて魚の値段が上がってくれれば」と漏らす。
ロープや漁網など漁業に使う道具の多くは石油を原料にしており、今後値段が上がることも予想される。漁業者は厳しい夏を迎えている。
漁業は島の基幹産業で、約200世帯のうち7~8割が生計を立てる。地震で出漁できない日が続いたが、仮設住宅に入居した直後の4月30日に再開した。
当初はヤズ(ブリの幼魚)漁が好調だったが、その後は一転、不漁続き。昨年豊漁だったイサキも思うようにとれていない。
追い打ちをかけたのが原油高。市漁協によると、統一価格の軽油は43円だった2003年6月から徐々に値上がりした。今年4月に52円50銭、7月に60円になり、今月20日からは2年前より20円高い63円になる。
大型船だと1週間で約3000リットルを消費。1リットル5円高くなると、1か月で6万円以上出費が増える。
漁協の担当者は「今まで記憶にないほどの上がりよう。これ以上値上がりすると、漁をしても経費がかさんで赤字になってしまう」と頭を抱える。
漁業者の中には、出漁を控えるケースが出てきている。水揚げが少ないと赤字になるためだ。上田--削除--さんは「油代が上がったうえ、魚はとれないし値段も安い。でも、漁に出ないと食べていけない。八方ふさがり」と肩を落とす。
市漁協玄界島支所によると、島にある給油所の軽油の給油量は、6月の12万1944リットルに対し、7月は5万9422リットルにまで落ち込んでいるという。
林--削除--支所長は「燃料代は大きな経費。1円でも値上がりすると影響が出る。せめて魚の値段が上がってくれれば」と漏らす。
ロープや漁網など漁業に使う道具の多くは石油を原料にしており、今後値段が上がることも予想される。漁業者は厳しい夏を迎えている。