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Blog☆HiloⅡ

豊饒の海(一)春の雪:三島由紀夫著

昨年は三島由紀夫の割腹自決から50年という節目の年ということもあって年末に「告白」を読みました。
『豊饒の海』は彼が最後に書き上げた作品です。
中学生のころに読んだと思うのだけど,ボクには内容が難しすぎてほとんどを理解せずに読み飛ばしたのでしょう。
先日改めて「金閣寺」を読んだら,今更ながら三島作品にはまってしまいました。
そこで今回は自らの死を意識しつつ書かれた『豊饒の海』を読み始めました。
主人公の松枝清顕は華族の生まれです。
そして同じく華族の幼馴染でもある綾倉聡子との運命ともいえる生涯を描いた作品です。
互いに惹かれ合いながらも自尊心の強さから遠ざけてしまう。
そうした中,2歳年上の聡子に持ち上がった縁談。
二人のすれ違いが結果として清顕が聡子を遠ざけることになって,聡子は皇族との婚約を受け入れてしまいます。
婚儀の話が進む中,二人の禁忌の道が拓かれ、度重なる密会の果てに、ついに恐れていた事態を招くことになります。
第四巻の入稿日に陸上自衛隊市ケ谷駐屯地東部方面総監室に立て籠って割腹自決を遂げたことを思いながら読ませていただきました。
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