大藪春彦賞作家の書下し人気山岳シリーズです。
「風の渓」「北岳山小屋物語」など以前にもこのブログで紹介している樋口さんの作品です。
「風の渓」に続いて，山岳救助犬&救助隊員、最強バディが活躍するシリーズの最新刊でもあります。
ボクはカバー裏の小説概要を読まずに読みました。
先入観なしで読んで良かったなあと思うので，そう考える方は以下の文は読まない方がいいと思います。
カバーの裏にはこのような記載があります。
「北岳・白根御池小屋の厨房が破られ、備蓄食料が荒らされた。通報を受け、現場に到着した山岳救助隊の進藤と相棒の川上犬リキが目撃したのは、人間業とは思えぬ破壊の光景。さらに北岳の冬季ルートである池山吊尾根で山岳カメラマンが望遠レンズで捉えた稜線には、白い毛に覆われた生物の姿が。北岳に雪男出現!?写真がブログに掲載されると世間は大騒ぎに。さらに登山客も襲われて……。」
登場人物の一人である「ユーチューバー」の葛藤なども描かれ，山岳小説にとどまらない世相をとらえた小説でもあります。
