ボクが初めて腕時計を持ったのは小学校二年生の時でした。
両親からプレゼントされた時計です。
もう50年以上も前のことになりますが,この時計のことはよく覚えています。
白い文字盤にミッキーマウスが描かれた手巻きの時計でした。
壊れて動かなくなっても大切にしまっておいたのですが,気が付いた時にはなくなっていました。
成長する段階でミッキーマウスに興味がわかなくなってしまったのでしょう。
その次の時計も両親からのプレゼントでした。
中学の入学祝で買ってもらったものです。セイコーのダイバーウォッチで自動巻きでした。
まだクオーツの時計が市販されていなかった時代です。
その後数年してクオーツ時計の時代が到来し,クオーツ全盛の時代となりました。
正確な時間を刻み,価格も手ごろ。
正確な時を刻むということは時計として最大の機能です。
しかし,裏蓋を開けると大きなボタン電池だけが収まっているという味気なさも感じました。
クオーツが出始めると機械式時計は一部の高級時計に限られるようになりました。
ほとんど売れなくなったということですね。
ボクも学生時代はクオーツばかり着けていましたが,社会人になって機械式時計に興味を持つようになりました。
そしてやっと手に入れることが出来た一本は今でも大切に使っています。
すでにオーバーホールを4回行っています。
機械式時計はオーバーホールに出すたびにピカピカになるので,いつまでも飽きが来ることがありません。
そして,久しぶりにこの機械式時計を手に入れました。
シンプルな造りの文字盤に一目ぼれでした。
そして,もう一つの決め手がシースルーバック。
小さな歯車が沢山動いているのがよく見えます。
ドイツのユンハングというメーカーのものです。
ハワイ特集を組んでいた雑誌でも紹介されていました。
NHKのアナウンサー,鈴木奈穂子さんも機械式時計が好きだと新聞のコラムで読んだことがあります。
無機質のクォーツに比べると暖かさを感じると思います。
最近の若い人は腕時計を持たない人が多いそうです。
確かにスマホがあれば腕時計は必要ないかもしれません。
しかし,取引先との打ち合わせ中,あるいは大事な会議中にスマホを見るのは非常識だし,腕時計は社会人としての必須アイテムだと思うのだけど,それは古い考えなのかな。
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