上巻については4月にアップしましたココ。
少し期間が開いてしまいましたが,下巻を読んでみました。
下巻については読み始める前に351Pの「監訳者あとがき」を読むことをお勧めします。
監訳者が読みどころと思ったポイントを章ごとに解説しているので,全体像をつかむことができると思います。
ブックカバーの裏には以下のような概要の記載があります。
「アメリカによるイラク戦争開始と日本による真珠湾攻撃,イスラム過激派による「テロ攻撃」とアメリカが日本に対して行った「テロ爆撃(無差別爆撃・原爆投下)」,アメリカによる日本占領とイラク占領,様々な比較を通して,今もなお世界を覆う「戦争の文化」の本質を描き出す。」
戦争とテロは別物であるのだけれど,こうした過去の分析を踏まえて人類が争いをいかに減らしていくことができるのか。
この作品にはそんな願いも込められていると思うのだけど,出版の数か月後にはロシアのウクライナへの侵攻が始まってしまいました。
我々が見えないところでいろいろなことが起こっているのでしょう。
いずれにしても,現状では一向に停戦への兆しは見えません。
かつてならキーとなるのはアメリカとロシアだったのだろうけど,最近はそういう情勢ではなくなってきていますね。
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