正面からでは雄花と雌花の違いは判りません。
横から見てみると。

少し萎れた花にキュウリの赤ちゃんが付いているでしょう。
これが雌花です。
そして,雄花はこのように実が付きません。

咲いた花はそのまま枯れておしまいです。
キュウリは受粉しなくても実を付けます。
これを単為結果性といって葡萄なども同じなんですよ。
ならば雄花は不要なのか。
いやいやそんなことはありません。
種を取る場合には雄花が必要になります。
ちゃんと役割はあるとういことです。
ただし,種を取らず実を収穫するだけなら,雄花は摘み取ることをお勧めします。
なぜなら花にアザミウマという害虫が付くからです。
わずか2mmくらいの小さな虫なのでよく見ないとわかりませんが,この虫を侮ってはいけません。
葉から栄養を吸い取る他,ウィルスを媒介する厄介な害虫です。
花の中にも潜んでいますから雄花を見つけたらすぐに摘み取りましょう。