--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

「観測船」しらせ

2005-11-06 | しらせ便り
荷積みの後、しらせの中を案内してもらいました。
生活空間やヘリ格納庫などは一般公開を見にいった人が写真を公開していたりするので、ここがそうなのねーという感じでしたが、最も興味深かったのは、やはり観測室や観測機器でした。
渡井さんの案内なので、渡井さんの専門や近い分野だけですけれど。
まずは海水の観測をする観測室です。

今までに教えてもらった「ノルパックネット」や「CPR」をみつけ(写真の手前のボックス)ました。
この中に三角錐のネットやお魚型?のプランクトン採集器が入っているのですね。
そして、海水中の二酸化炭素濃度連続測定装置も「森と空と海のあいだに」で紹介されていたものです。

空気と海水が接する箇所があるため、トラブルが起こりやすい装置だとのこと「大変だけど頑張ってね」と装置に語りかけておきました。
次に大気観測の観測室です。
こっちのほうがなんとなくこじんまりして落ち着けそうな部屋でした。

シリンダーの隣にあるのが大気観測用の装置。
装置を見ただけでは、ただ数値が表示されるだけで、何をどうやって測るのかちっとも分からないです。
こちらはオゾン測定の装置、こっちもどうやって測っているのかはよく分からないです。

よく分からないではつまらないので、大気の取り込み口も見にいきました。
舳先がよく見える特等席に設置されています。

覗いてみると取り込み口は下側についています。
甲板も船の外側も触ると手が真っ黒になるくらいすすが降り注いで?いるのです。
大気の取り込み口は船の排気の影響を受けないような場所になければいけないのですね。
ここ以外にも船の左舷に取り込み口があるそうです。
海水の取り込み口も確か左舷だと言っていました。

これはエアロゾルを観測する装置「スカイラジオメータ」というものだそうです。

いっぺんにたくさん説明を受けたので、頭がこんがらがって説明が正しくできず残念です。
ここは後部甲板です。
この黄色と黒の縞模様のところは気象ゾンデの放球用ハッチ。

ここが開いてゾンデを揚げられるようになっているのだそうです。
それ以外にも観測用のクレーンもありました。
観測装置や観測に関わるものがたくさん備え付けれらていて、「観測船」だということを再認識しました。

第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと22日

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