--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

非常食

2006-03-05 | 南極だより・作業
昨日から送信先にメールが届かないと警告メールが帰ってきていたので、通信系統にトラブルがあったのかな?と思っていました。
「しらせ」へは大丈夫だろうと思ったら、しらせにもメールが届かない様子。
ところが今朝、隊員さんのブログを見るとアップされている??!
特に通信系統のトラブルがあったとも書いていないし、どうしたことだろう?と思いました。
でも、インターネットはできるなら・・と思い立ってWEBメールにメールをしてみたら、そちらでコンタクトがとれました。
メールサーバのみ調子が悪いようですね。
しかし、渡井さんもよく思い立ってWEBメールを見てくれたなぁ。
メールが届かず心配されている方がいらっしゃいましたら、WEBメールを使用してみてください。
追記:3/6 10時過ぎメールサーバも復旧したようです(0603061027)
では、渡井さんからの南極だよりです。
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2006年3月4日(土) 快晴 非常食

各建物に配布する非常食の配布を行った。
これは47次隊全体で使用できる非常食とは別のもので、定められた保存期限が過ぎたものを(「47次から使用可」とのラベルが張ってある)、ブリザードなどによって各建物に閉じ込められた時などを考えて配布するものである。

僕と矢吹さんの研究場所である観測棟を例にとると以下のようになる。
コンビーフ缶詰 15個
牛肉大和煮缶詰 10個
さくら肉大和煮缶詰 10個
すき焼缶詰 30個
ビーフカレー缶詰 8個
さば水煮缶詰 10個
いわし油漬缶詰 20個
あさり水煮缶詰 15個
白桃缶詰 5個
みかん缶詰 5個
びわ缶詰 2個
パイナップル缶詰 2個
フルーツカクテル缶詰 10個
煎茶 2個
紅茶 30個
インスタントコーヒー 8個
チョコレート 2個
キャラメル 5個
ビスケット 1個
水羊かん 6個
品川巻 10個
ピーセン 5個
かりん糖 2個
練乳 2個
鮭水煮 10個

主食になりそうなものが少なくて、おかずの缶詰が多いような気もするが、これは隊全体の非常食プランが米が別にあることを考慮して決められているからであろう。


-----本日の作業-----
・CO計調整
 やっぱりポンプだった?
 中古のポンプで試運転の結果良好。
 ただし、中古ではモーターの耐久性が心配。
・非常食配布
・喫茶係 桃シュークリーム作成
 意外と上手くいった?
 開業は明日午後。

<日の出日の入>
日の出  5:15
日の入  19:49
<気象情報3月4日>
平均気温-4.2℃
最高気温-1.1℃(1519) 最低気温-6.9℃(2046)
平均風速5.2m/s
最大平均風速13.5m/s風向E(0240) 最大瞬間風速19.8m/s風向E(0154)
日照時間 11.4時間

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うーむ、確かにこの非常食は酒盛りが始まりそうな・・。
でも、練乳とかお茶とかもあるから、山の食料という気もします。
そういう意味では確かに非常食かも。
米は別にあるということですが、米の配給はなし?
たとえ米があってもそれぞれの建物でご飯が炊けるのかどうかは分からないですが。
南極では火事は絶対に起こしてはいけないので、観測棟での火の取り扱いには制限があるのでしょうね?
とすると山に行ったときのように、ガスカートリッジを使っての調理もしてはいけない?
おお、今画像が送られてきました。

配布された食料の写真の他にたくさんの消火器の写真があります!
私が火事のことを書いていたのを見透かされたのでしょうか??
消火器の配布も一緒にあったのかな?

配られた食品の中で一番気になるのは「あさり水煮缶」
他の缶詰はそのまま食べるためにあるような缶詰だけれど、あさりはそのまま食べるというより調理に使うイメージが強く、私は「あさり水煮缶」をそのまま食べたことはないです。
おいしいんだろうか?
「あさり水煮缶」があるならどうして「シーチキン」がないのか、ちょっとツッコミたくなりました。

渡井さんは、配布されたときに「ブリで観測棟に閉じこめられてみたいなぁ」と頭をよぎったに違いないと思うのですが、どうだろうか?

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