--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

耐寒訓練

2005-12-17 | しらせ便り
全員そろって、しらせで過ごす日もあと一晩になりましたね。
今までもいろんな訓練や、打ち合わせが行われていましたが、締めくくりはこれだったのかな?
渡井さんからのしらせ便りでーす。
しらせ便りもあと明日を残すのみかな?
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2005年12月16日(金) 快晴 「耐寒訓練」

巡検終了後、甲板上において耐寒訓練が行われた。
これは来たるべき南極行動中に寒さや困難さに耐える精神力と体力を鍛えるべく、特殊耐寒服に身を包み南極の寒さに慣れることが目的である。
ちなみに主催は「しらせ」側。

本日は快晴で風もほとんどないため、耐寒訓練を行うには少々生ぬるい気象条件ではあったが、観測隊側からも40人ほどが参加したようだ。

写真をお見せできないのが残念だがアデリーにとっても珍しかったようだ。
昼間(といっても今は24時間昼間だが…)ヘリコプターのグランドテストで、爆音に驚き遠くにいってしまっていた群れも戻ってきてみんなで観察していた。
興味しんしんだったのだろう。

今日はほとんど進んでいない。
ヘリコプターにブレードをつけグランドテストをするため、ほとんど停泊していたのだ。

それでも朝のうちに何回かチャージングを行ったので、100mほどは進んだであろうか?


1705UTC +300 南緯68度24分 東経38度37分 自針182度 対水速度0.0kt
天気快晴 気温1.4度 真風向210度 真風速1m/s 相対風速1m/s

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日本は大きな寒波が来ていて、北海道のほうが南極よりも寒いという状況。
耐寒訓練も、大雪の北海道や日本海側のどこかでやったほうが過酷だったかもしれませんねー。

ヘリコプターのブレードというのは、くるくる回るプロペラのことですよね?
そういえば、格納庫にしまわれていたヘリにはプロペラはついていませんでした。
たしかにブレードをつけたままでは格納庫には入らないでしょう。
何日前だったか、ヘリの防錆解除が行われていたとメールに書いてあったので、着々と準備が進められていたのですね。
夏の間に45次では2機で166回も飛んだ働き者。
今回もきっと大活躍することでしょう。

しかし、何回かチャージングをして100メートル・・。
恐るべし南極の海氷。
あ、今日聞いたのですが、氷海面積はほんの少しだけれど、増える傾向にあるとのこと、温暖化=氷が融けるだけでは片付かないものがあるのかもしれないなぁと思いました。

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