JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

INTO THE MILD 56

2012年05月06日 | INTO THE MILD
 なんかしら自分の人生実験のケーススタディが、誰かの役に立つと思い込んで 無駄に哲学まがいの悩みを論破する おれの話に、ルーツとかリアリティの話がよく出てくる。
 個人の時代を世論で囁かれる様に象徴的に「今を生きる」って、刹那的な人生を大事に楽しむ意味で魅力はあるけど、日本で 仏教の浄土宗の教えに墓や仏壇を拝んで育った おれには 違和感を感じるんや。「生かされている自分は 自分だけの物では無い。血を辿る御先祖様と、血を伝える子孫の物。」家族の誇りこそが唯一の守るべき宝なんや!と、今日 こどもの日に 父親が立てた鯉のぼりの 吹き流しに付いてる家紋を見ながら ジンワリ考えるわけやわ。
 御先祖様から受け継がれた家紋は下がり藤。外に丸の無い紋はマニアならご存知の平家の証。小学生の頃 歴史と共に親父に伝えられたルーツ!かつて栄えた平家の時代、源氏に追われた桓武天皇の子息が千葉の蓮沼に辿り着き 平民に下り 桓武平氏となって 土屋一族として生活したんだと。蓮沼の由来にもなる極楽寺を建てた程 由緒ある本家が御先祖様。しかし友人の保証人になって騙されて没落、仏壇以外を失ってしまう。極楽寺に伝わる住職様の話と一番古い墓石や、仏壇の美しい仏様を見て ヤバイ!実話だ!と興奮したのを覚えてる。同時に 正に奢れる平家の真髄か?と切ない憤りも覚えた。
 御家復興を胸に 爺ちゃんは戦争の時代 陸軍船舶工兵33連隊で 部隊を率いて活躍、終戦後は陸軍士官学校の学問教育 先生として活躍。爺ちゃんの御葬式に 三笠宮様から大きな花と 国から勲五等 瑞宝章の勲章 冠位十五位を頂いて、どうやら当時 マジで宮様に教えていたらしい!と爺ちゃんの偉大さに驚愕。事が事だけに変に自慢しない奥ゆかしさに爺ちゃんカッコ良い~と。
 親父の復興は もう現代、ビジネスで頑張るぞ!とステンドグラス屋を不思議なオリジナリティで展開する奮闘ぶりを、ずっと見て来た。アールヌーボーの元は日本だ!と浮世絵等の和風デザインの行燈ステンドグラスを海外のステンドグラスショーで展開し続け、日本にツチヤ工芸 あり!と業界を席巻する所とか おれの好きなシーン!そしてルーツである極楽寺の本堂の窓一面に極彩色の鳳凰と蓮の花のステンドグラスを寄贈する所もグッと来る男っぽさで好き。
 そうやって 何を以ての復興なのか?それぞれが一生懸命 トライしているだけで無く、自分を信じる 自分の血に潜む能力や 護られている力の存在を認める事が 一言で言うと「誇り」で このプライドこそが伝えるべき宝なんやな!この想いは何百年も重く大事に増え続け、おれの肉体が消えた後 その想いに加わり また増えて行くんやな。
 成り上がろうと一旗挙げたろうとする挑戦時期も最高やけど、一生それだけやと 誇りを継ぐリレーからは外れてしまう。自分が して貰った様に、未来を育てる役割も全うしなければ!自分の事ばかりで忙しい奴は 血 家族への感謝を怠っている事にもなるんやね。ここを忘れたら きっと人類は滅びに向かうんや!新しく他人との絆をどうのこうのと 流行りで言うけれど、ネットで友達増やすけど、そんな奴が自分の婆ちゃんや親をほっぽらかしに してたりするんやで~!普通に本当の家族を大事にするだけで あたりまえの事をするだけで、絆なんてアホらしい単語使わなくていいんやわ。
 爺ちゃんの形見に貰った 勲章 シナ事変での奮闘で頂いたという 勲六等 単光旭日章を眺めながら、この家族の誇りって 日本人の誇りにも当然繋がるわけで、日本を守って闘った想いの上に 我等が存在している事実も同時に噛みしめるわけやわ。そして口ずさむ「白地に紅く日の丸染めて あゝ美しい日本の旗は」





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