JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

よい子に育つ脳内百科

2007年09月01日 | Weblog
幼少の頃の教育の重要さを、自分が受けた感謝によって再認識します。教育と言っても勉強的なものではなくて 楽しい絵本や遊びのことで、この時期に楽しめるか楽しめないかでイマジネイションの広さが決まるのではないかと思います。うちには 世界文化社「よい子に育つ こどものための百科」という全20巻の本がありました。あいうえお順に、錚々たるメンバーの絵本作家によるイラストで言葉や楽しい世界の不思議を見せてくれるのです。高校生になるまで「カバの耳ってどんなんだっけ?」という時には5巻の「か」を開く!という、我が家の百科といえばコレでした。豪華で秀逸な有名絵本作家の作品は全てこの百科の為に描きおろされたもので 子供の未来の為に協力した愛に溢れた力作揃い、メルヘンな色や小人やおとぎの世界満載の雰囲気や構成は今の時代にも色褪せない傑作です。30歳を過ぎて急に この百科の事を思い出して実家から送ってもらったところ、ボロっボロで酷い落書きに笑えましたが、ピカピカの古本で探し出して揃えました。どのページも見れば見る程「知ってる!覚えてる!あ~コレコレ」と、実際は逆ですが おれの頭の中の百科事典そのものが飛び出して来た様な感覚です。じっくり見てみると、愉快なギャグ満載と同時に意外とグロテスクなタッチやダークな世界も描かれていて、子供を馬鹿にした様な幼稚な表現だけで無いのがリアルで良かったのかな?と感心するポイントが沢山あります「先入観の無い子供にはフラットに色んな事を見せて押し付けない」という素晴しい成功モデルです。そういえば昔話やメルヘン童話はシュールなダークさは付きもので、震え上がる様な結末が明るい部分をより楽しく引き立ててくれるものです。小さい頃はこの百科を開いたページの上で寝てしまい不思議な世界にしょっちゅう入り込んで遊んでいたものです。友達の出産祝いに、おれ絶賛の百科を送りました。35になるまで楽しめるんだから、人類にとって受継がなければいけない文献ではないかと真剣におもいます。当然とっくに絶版なので、アマゾン通販検索で簡単に見つかります!おれみたいな変態がよい子かは解りませんが、古今東西見た事の無い素敵な百科なので 日本の未来のためにオススメです。

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