TV版「機動戦士ガンダム」のブームに対し監督「富野由悠季」は失敗だったと語ったのです。この衝撃発言には、驚きと同時に激しい感動に震えたのを覚えています。富野先生は戦争を通して少年達の人間ドラマを表現したかったのに、モビルスーツが格好良過ぎて内容よりも表面的な人気が目立ってしまった事が嫌だったと言うのです。勿論正しいファン達は深い人間ドラマの内容の素晴しさを ちゃんと受取っているのですが、先生の常に厳しく考え葛藤している証です。プラモデル販売が先行してしまう様な企業の流れに苛立った富野先生は 続編の依頼にヤケクソの難解さを盛り込んだ「機動戦士Zガンダム」を監督します。ストーリーを複雑にする ヤンチャっぷりは、逆効果で更なるヲタクを育ててしまうのです。当時ヲタクを認めたく無かった先生は再び葛藤したでしょうが、時間をかけて認める様になったそうです。生徒達が手を挙げて「せんせーい!先生も十分ヲタクだとおもいまぁーす!」ってシーンを妄想しちゃうよね。現代において テレビは特に企業の薄っぺらい息がかかるから、トレンドを意識した美男美女を駆使して 内容も茶番になりがちなモノです。「媚びた感覚は内容の保険の延長で保険しか無い手抜きを生む可能性も強いのです」両者のバランスが悪いと視聴者をバカにしている事になるよね。でも実際に表面的な欲が喜ばれる悲しい現実が強いので葛藤は続くのです。学生の時、興味があった現代美術評論家の上野俊哉教授との 飲み会に参加した時、学生達と「実際乗るとしたらどのモビルスーツがイイか?」を延々盛上がって飲んでいた事に 異常に腹が立って帰ってしまった事がありました。若い感性で評論出来る教授の良さだったのに、なぜか表面的な感覚に捕われる事に嫌悪感が湧いてしまう自分がいるのです。モテるイケメンに生まれなかったコンプレックスなのでしょうか?表面にも惹かれる自分も知ってるだけに混乱します。やっぱ美容整形で世界平和も真理なのかな?「閃光のハサウェイ」の映像化を乞う!
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