JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

INTO THE MILD 36

2011年02月09日 | INTO THE MILD
 色内掛の艶やかな姿になった彼女と 琴に合わせて入場~どうにもフワフワして夢の中気分なまま 緊張のご挨拶。お互いの おっちゃんからの暖かいお祝いのスピーチに、早くも目が潤みつつ お二方それぞれのお人柄が表れた お茶目な面白さに、笑わされて 楽しい和やかな雰囲気が出来ました。そして おれの お兄ちゃんが乾杯の挨拶、おれと特徴的な声がソックリな事が面白くて 更にみんなニコニコになったのです。
 ベテランの お茶目な司会も軽快に、楽しみにしていたイベント 初めての協同作業「ケーキカット」では無く、和菓子で作られた寿ダルマに 黒い餡子の目玉をはめ込む「和菓子達磨の目入れ」の儀式の番が来ました!
 ポーやんのナイスなアイディアを 姫路和菓子協会の方に相談してみると、快く職人さんを紹介して下さいました。偶然にも 馴染みのある ポーやんの実家に近い和菓子屋「橘屋」さん!早速相談に行くと、店には 信じられない緻密な彫刻で仕上げられた鶴や松の作品が飾られています!茶道や縁起ものとして 磨き上げられて来た和菓子の伝統技術をこれ程 至近距離で接したのは初めての事で、菓子好きのおれは「見て楽しみ 味で楽しむ」奥深い世界に圧倒されてしまうのです。
 異国からの見知らぬ洋菓子や アイディアを練り捻った新種のスイーツやらチョコレートばかり登場するメディアに押され 知らず知らずの内に埋もれていた地味な和菓子が 急に特別に輝いて見えた訳「時代のせい」と なすりつけ~ ずっとずっと光っていたのに、日本人なのに、自分の無知な くだらなさを思い知ったのでした。
 旧くから伝わる 季節の旬な素材を使っていた事に始まり、研ぎ澄まされたシンプルなデザインや粋で洒落てる可愛らしさは、茶道の静かな宇宙に咲く花の如しなファンタジー!こんな素敵な和菓子屋さんが近所にあればいいのに~と、結局 姫路の和菓子は特別がんばっているんだって事で 悔しさをまぎわらす おれなのです。
 大きなダルマを和菓子で作るのは あんこや素材の重みからして相当難題らしく 職人の難波さんを悩ませました。目入れの後 厨房で細かく分けてデザートで お出しする計画なので、フェイクでは意味が無い構想なのです。
 どんな格闘があったのか?初めて見る和菓子のダルマは堂々と立派で 大きな花に囲まれて鎮座していました。箸を持つ おれに彼女が手を添えて 砲弾型をした黒目を差し込みます!綺麗に納まったのに緊張したポーやんは 添えた手の力を弱めずに箸で押し続けるもんだから、おれは「わぁあ 強い強い めりこむ めりこむよぉ~」と叫び 気が付くと 黒目に二本の箸の跡がクッキリついて ちょっと困った顔になったのが可笑しくて おれは爆笑していました。二人羽織みたいに めりこむめりこむ~って混乱は おれだけの事件だから当然だけど、誰よりもダルマを楽しんごだったわけです~なはは~味も上品で最高だったわ~ 黒目注入~

御菓子司 橘屋 おいしい芸術家です!





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