JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

車宅の人 プロローグ

2008年09月23日 | 車宅の人
 あらゆる全ての物は何かしら〝翻弄〟されて存在している。
翻弄されない程 強い物なんて無い筈だからね。そうやって 全ての存在が 何かしらと 闘いを強いられて 泣かされたり泣かしたり、死んだり殺したり ゴチャゴチャとなって生きているんだ。
 まさか自分が、 こんな試練を受ける事になるなんて 思っても いなかった。翻弄とは そういう物だもんね。
 要するに、10年同棲してた彼女にフラれたわけ。
何を大袈裟に~とか、彼女が いただけでも羨ましい~と 翻弄とは チューニングと フォーカス次第で よく有るゴチャゴチャした生物の営みに過ぎないんだよね。そのフォーカスを自分で自分に合わせて 誰かに〝美しい〟とか〝面白い〟とか 接してもらわないと、 独りきりでは耐え難いよ。
 最近、美しいという言葉が好きだ。あんなに避けていたのに、全ての物に そう告げると 存在を許された安堵感で 苦しくとも存在した頑張りが報われ、昇華する感動を感じるんだ。一般的に言う綺麗な物では無い、翻弄される不憫な物 切なく目に見えない やるせなさ こそ、美しいのだと。
 彼女は 美しかった。引き払う事にした部屋も美しく、幻の様に消え去る物たち~ おれは 家を失い 車で生活する事にした。
 キャンピングカーで暮らすのだ。
『 車宅の人 』楽しみながら 翻弄される人生を格闘する ケーススタディーとしてレポートして、誰かの何かに 役立って貰えればイイなと思うんだ。そして何より こんなくだらない自分の存在を許して頂くために、精一杯務めます。




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