ことしさいごかな?
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①~虹蛇の資料より~オーストラリアの先住民族アボリジニは「夢幻時ドリームタイム」という世界観を持っている。その考え方によると、世界は目覚めているときと眠っているときの二つに分けることができ、眠っているときは夢の世界で暮らしその生活こそが真実で、目覚めている時の生活は幻でしかない。
②夢の世界では、石も動物も人も皆同じ精霊として暮らしており 死ぬという事が無いので、大昔の精霊達が今も暮らしていて世界の始まりを教えてくれたりもする。この夢の世界で最も偉大な精霊が虹蛇とされ、アボリジニ各部族が崇拝する虹蛇の形や色 大きさは様々で肌にはその各部族を示す模様がある。
③~虹蛇は泉や湖の底に棲み、生物にとって最も大切な水や雨を自由に操るとされた。その為、虹蛇は生命を司る精霊とも呼ばれ、全ての生物は虹蛇から生まれたとされた。そしてトカゲや蛇カタツムリといった地面をはう生物が水辺から離れようとしないのは、虹蛇に付き従っていると考えられたからである。
④虹蛇は世界で一番古い精霊で、これまで起きた全ての出来事を覚えている知識の精霊でもある。その為、祖先の霊や古い霊を大切にするアボリジニは虹蛇を最も偉大な精霊として深く崇拝し気分を害しないように気を使い、特に虹蛇が棲むという泉等ではその怒を買わない様に多くのタブーが決められていた。
⑤虹蛇は精霊たちの中でも特に月の精霊、月男と仲がいいと伝えられている。月の明るい夜に虹蛇の棲む泉を月男が訪れ、虹蛇は睡蓮の根と貝で月男をもてなし二人きりで世界の秘密について話し合う。月男は天から見える全てを虹蛇は大地で起こった全てを話し、これから世界をどうするかについて相談する。
⑥~この2人の会話は世界の根幹に関るもので生物は聞く事を許されない。もし会話を聞いてしまうと呪いを受けて石の像と化すとされた。その為アボリジニの一部族には月の明るい夜は虹蛇の棲む泉に近寄るべきではないとしている。熱い土地柄、夜の涼しさを与える月は虹蛇同様に生命の恵みと考えられた~
⑦虹蛇を怒らせると、体を空や大地に叩きつけ あらゆる種類の災害を引き起こす。世界創造期、虹蛇が川を作る時その身をよじらせながら進んだため川は曲がりくねっているのだとされている。空に掛かる虹のアーチは次の雨季に備えて虹蛇がそれまで暮らしていた泉や川から新しい棲家へ移動している現れ。