JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

INTO THE MILD 48

2011年11月09日 | INTO THE MILD
 「嫁が里帰り中の男やもめが、独身貴族として嗜むモーターサイクル道楽!」と カッコ良くキメられる御身分では無い おれは、しょうもない事で悩んだりしてるんや。
 愛車フロンテの右後ろの窓ガラスだけが 茶ばんでて、割れたのか何故かアクリルに差し替えられているのです。開閉の為の金具を取り付けるのが面倒だったのか?ネジでハメ殺し窓になってます。
 いつもの様に必要そうなパーツをオークションでパトロールしていると、出ました!綺麗な窓 左右セットで¥9,000 買えない額ではありません!が、アクリル窓のカッコ良さの事を悩みはじめてしまうのです。苦労して 自分で修理したに違いない傷痕は もはや このボロンテの身体の一部。ピカピカの純正品で復活させるのを好む 博物館タイプの旧車マニアもクールやけど、おれの身の丈には合わない!例え金があっても、金をかけないで技術と工夫で楽しむのがホットロッドの真髄!ガラスよりも軽いアクリル窓はレース感をも感じる!開閉金具は トランクケースに入っていたから、真に受け継ぎ愛するならば 開閉出来る様にしてあげる~とか?けど 前オーナーが、作業に疲れてハメ殺す想像も楽しくて~第一「ハメ殺し」て言葉からして好きなんやな。遠距離恋愛中みたいに下らない相談なんやけど~って電話で相談するんや。そのままでええやん、って言ってもらって だよねぇだよねぇ~って納得 一瞬で解決するんや 不思議。
 ベレットで牽引していたトレーラーを売った金が手元にあったので、冠婚葬祭から もうすぐ産まれるベイベーの お宮参り用に黒い革靴を買わなければ!と、革靴なら英国紳士のトリッカーズが欲しい~と 探していた奴を発見したので、ポーやんに電話相談です。おれの 何でも一生大事にする貧乏性は良いけど、大事にしたくなる銘品へのこだわりは強過ぎて 我ながら面倒なんや。とりあえずの代用品を買うくらいなら、裸足で居たいくらい。高価な手作りの靴は美しく 大好きな靴なら たった1足でも生きてゆけるわ~と異常なフェチっぷりは乙女みたい!~~誕生日も近いし許可を頂き 購入するのです。
 他にも 壊れてるボロンテのカーステレオを新調したくって下見したりしてたけど、これから内祝いや 色んな出費が待っているんやな。この「買い物でストレスを発散する様な気分」は懐かしく、ポーやんが側にいる時には何にも自分の物を買わなかった おれ!寂しいんやな~きっと!そんで、満たしてるんやな~一緒にいると!結婚前も独り暮らしやったのに 優秀な嫁さんの新婚生活を味わった後の独りは、ぜんぜん駄目作や。
 机の上には暇つぶしで入ったリサイクルショップで見つけた ティンカーベル人形、手をかざすと ゆっくり羽根を羽ばたかせながら光るんや!大好きなティンカーベルが生きてる!多分これが原寸大に違いない~って本気で興奮するんやで。そんで ごきげんな美しさの靴を眺めながら お茶漬け食べたりね。靴も一種の乗り物やね~とか。松本零士の「大純情くん」を読み返したり。もや満月とか。

 そうして いよいよ入院したポーやんからの最後の「産まれるから来て」コールを 今、待ってるんや。← 今ココ ってやつ。「たのしんでいけな~」と言うと「ホテル住まいみたいで満喫してま~す」だと。明日か明後日か?犬等はもう預けたし、車のキーは もう刺さってる。やっぱり噂のとおり 男はなんにも出来なくなるもんなんやねんな~