投信メモ

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・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

5月のパフォーマンスが過去最低を記録(含む、バックテスト期間):AI日本株式オープン

2018-05-31 | パフォーマンス評価:AI日本株式

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の5月の月間パフォーマンスが▲2.2%となり、過去最低を記録しています。

従来は、2018年2月の▲1.53%が最低でした。なお、この時は、今回とは異なり、日経平均も大きく下落していました。

 

 

 

 

 

さらに、過去に行われた「バックテスト」での最大下落率は▲2.0%でしたので、これをも下回る大幅な悪化となっています。

 

出所:三菱UFJ信託銀行 『販売用資料』https://safe.tr.mufg.jp/cgi-bin/toushin/tsl.cgi/funds/03314172/hanbai_shiryou.pdf

 

 

 

 

 

この結果、AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の基準価額は、過去最安値を更新(分配金再投資後基準価額18/5/30:9,829)しています。

 

 

 

 

 

なお、日次リターンは、5勝15敗1分となり、プラスのリターンとなった日はわずか5日しかありませんでした(この間の日経平均は11勝10敗)。
GW明けから一転してパフォーマンスが悪化しています。


実運用及びシミュレーションの結果を見ても、過去には見られなかった形でパフォーマンスが悪化しているように見えます。

特に、市況とは異なる形でパフォーマンスが大きく悪化しているため(βの推定に問題がなければ)、AIを活用したモデル(個別銘柄戦略)に問題が発生していた可能性が考えられます(運用戦略としての欠点)

また、4月には一部のAIモデルにおいて、モデル改良が実施されており(改良時の検証結果・今後の運用への影響度については未発表)、この影響の有無なども気になる点です。(運用が、シミュレーション時を含めて、過去から大きく変わっていた?)



そのため、新たに投資をしようと検討されている場合は、
運用会社側から、原因の説明と、今後の対応策について、具体的な説明があるまでは(少なくとも状況がはっきりするまでは)、
一旦は、AI日本株式オープンへの投資は慎重に判断した方がよいと思われます。

現状の運用パフォーマンスを見る限り、想定された運用が出来ていない可能性が高いように思われます。

 

 

 

データの出所

三菱UFJ国際投信:『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』
https://www.am.mufg.jp/fund/252629.html

 

 

※ ここでは、『基準価額(分配金再投資)』の日次データ(時系列)は、三菱UFJ国際投信のサイトに掲載されている値(丸め処理にバグ有)を使用しています。
  5月の月報が出るまでデータチェックのための比較対象がないことから、このような対応にしています。
  なお、これによって、設定来のパフォーマンスには若干の誤差が生じる場合があります。

  ☞ 三菱UFJ国際投信のサイトで『基準価額(分配金再投資)』(日次データ)を取得する場合の注意点