ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ガラスの顔 / フランシス・ハーディング

2022-08-02 | 本 海外作家
ガラスの顔 / フランシス・ハーディング

東京創元社(2021.11)


地下都市カヴェルナの人々は表情をもたない。彼らは《面》と呼ばれる作られた表情を教わるのだ。そんなカヴェルナに住むチーズ造りの親方に拾われた少女はネヴァフェルと名づけられ、一瞬たりともじっとしていられない好奇心のかたまりのような少女に育つ。ある日親方のトンネルを抜け出た彼女は、カヴェルナ全体を揺るがす陰謀のただ中に放り込まれ…。




面白かったー!
フランシス・ハーディングさん、その世界観が本当に凄いです。

主人公のネヴァフェル、最初は正直イラっとさせられますが、物凄い吸収力であっという間に見事に成長する姿がとても清々しかったです。
その清々しさがラストに繋がっていて素晴らしかったです。

翻訳されている4作、『嘘の木』『カッコーの歌』『影を呑んだ少女』『ガラスの顔』。
どれも面白かったですが、やはり『嘘の木』、いやいや、『ガラスの顔』かなー、1番のお気に入りは(笑)。
『ガラスの顔』が5作目で、そのあと、『カッコーの歌』、『嘘の木』、『影を呑んだ少女』と続くようです。
翻訳はこの4作だけなので、もちろん、他のも読んでみたいですねー。
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