岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

神田まつや

2009-06-23 12:26:23 | うどん・そばレポ
本日は入用で神田におります。
昔、池波正太郎のエッセイの中で読んだ話ですが、その昔この神田須田町のこの辺りは神田連雀町と呼ばれていて、同氏はこの界隈で呑み歩いたそうです。


その池波正太郎が、絶賛していたそば屋がこちらの神田まつや。
時計はもうすぐ午後2時になり、ちょっと遅めの昼食。
昼時はいつも混雑気味のまつやも少しは空いているかな?

ところが、さすがまつやはまだまだカキイレドキ。
背広を着た、初老の男性との相席になりました。
この男性がまあねえ・・・天ざるにお酒を頼んで、これまたおいしそうに呑むわけです。
いや~・・・自分も思わず「お酒ぇ~」って言いそうになりましたが、いやいや、ダメダメ・・・。



というわけで注文はシンプルにもり!
蕎麦の名店とか老舗とか言われるお店だと、気取ってんのかなんだか悲しいくらいに少ないことがありますが、その点まつやはさすが庶民派、ワリと多目の盛り付けです。
そうそう、まつやの珍しい特徴としては、薬味にわさびがつかないんですよね。
辛味はテーブルの七味唐辛子で加減します。
この七味が、香りがあってそばが引き立ちますな。

向かいの男性・・・お酒がなくなったようで・・・後は天ざるを平らげて・・・

「ん・・・ナニーッ!もう一本だとぉ!」(心の声)
「しかし、それには蕎麦も天ぷらも寂しいだろう?」(だから心の声)

なんて思いながら、蕎麦を手繰っておりますと、やっぱり酒と肴のバランスが悪い・・・かなりお酒が残っているようですが・・・

「ほらほら、いわんこっちゃ・・・ナニーッ!板わさだとぉ!」(ですから心の声)

この親父、徹底的に呑む気だ・・・外見完全に背広のサラリーマンなんですが・・・何者なんだ・・・。


なんてこと考えているうちに、こっちはもりをすっかり平らげて、今度は蕎麦湯が運ばれてきました。
最近、わざわざそば粉を溶かした濃い蕎麦湯がありますが、こちらの蕎麦湯は、本当に蕎麦の茹で汁の蕎麦湯。
これもさっぱりしていていいモンです。

それにしても・・・向かいの親父・・・もう一杯なのか・・・そうなのか・・・午後の仕事はいいのか?・・・そして一体何者なんだ・・・。

ほんのり赤くなって来た向かいの男性の顔をまじまじと見ながら、御代を払ってまた仕事に戻るiwaYohであります。
ごちそうさまでした。
ではでは

【ホームページ】
【地図】東京都千代田区神田須田町1-13


■散歩のとき何か食べたくなって改版


登録しています