ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

The Rogue Report

2006年12月07日 | R-S

Barbara Dawson Smith. 2006. The Rogue Report. St. Martin's Paperback.
久々にいいものに出会いました。

Story:     
Dialogue:
Hero:      
Heroine:  
Sensuality:

Amazon.comのレビューアー達とは大反対。私はこれ、オススメです。
よくみると、Amazon.comの「Was this review helpful?」のところにはNoとした人のほうが多いので、私とよく似た感想を持った人もたくさんいるはず!

確かに、この感想を残した人達が言うように、ストーリーラインは簡単に予測がつく、どっかで読んだようなお話です。
でも、ヒーローとヒロインがそれぞれセクシーなだけじゃなくて、聡明でがんばり屋さんで印象的です。特にヒロインのLady Julia Corwynの家族思いの優しさや強さには、Jack William Mansfield、Rutledge伯爵でなくても惚れてしまいそう

貧乏な伯爵Jackは、お金持ち令嬢と婚約していましたが、社交界のダメ男をレポートするThe Rogue Reportのせいで破棄されます。
色々自分勝手な理由から、この新聞を書いている人に復讐してやるんだと誓います。

この新聞を書いているのは、8年前に未婚の子を産んだJuliaかもしれないということが簡単にわかり、彼女が校長をしている私生児たちのための学校へ数学の先生として潜入します。
Mr.Jackmanとして先生になったJackと、規律正しい校長先生のJulia。あとの展開はテンプレート通りという感じです。
一般市民のMr.Jackmanと恋に落ちるJuliaと、仕返ししてやるはずだったのが、美しく思いやり深いJuliaにこれまで感じたことのない気持ちを持ち始めるJack。そして、最後のほうですっかりJuliaの信頼を得たあと、Jackのウソがばれる・・・。
でも二人がお互いどういうふうに惹かれあうのかよく分かるし、JackがJuliaを失いたくないという気持ちにはドキドキ
二人とも性格がきちんと出ているし、ワンパターンの筋書きは気になりませんでした。
それに、シンデレラストーリーの応用みたいで、私は好きです。

前半はユーモアも忘れず、Jackの授業初日の様子などおもしろいです。
(自分も教える立場にいるだけに、ちょっと心配してしまったり。)

最後の方では、JackがひたすらJuliaを説得します。これはこれでいいのですが、結婚した後Juliaが社交界に戻ることには一切触れられていないのが気になりました。もう戻りたいとは思わないとJuliaはお話の中で言っていましたが、伯爵と結婚すれば避けられないことなので、どうするのか知りたかったです。でも、ま、基本はJackがどれだけJuliaのために変わったか、ということなんでしょうね。

Dawson Smithは他にもたくさん出してますね。また読むのが楽しみなものが増えて嬉しいです



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