Sands, Lynsay. The Switch. 1999. Leisure Books.
Julia Quinnほどのキレはないかもしれないけど、Sandsもいいかも。
Story:
Dialgoue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
Heyerの"The Masqueraders"の真似そのものじゃないの!と思わせる出だしでしたが、読み進むうちに全く違ったおもしろい展開にどんどん引き込まれていき、本が置けませんでした。
双子姉妹Charlie (Charlotteのニックネーム)とElizabeth Carlandは両親を亡くし、後見人である叔父がお金のために二人を無理やり結婚させようとします。しかもそれぞれの相手というのが年配のヘンタイで、Charlieの相手なんて特に、妻殺しのうわさもあるような悪漢です。
だまって言いなりになるわけにはいかないCharlieとBethは、ロンドンへ叔父と向かう途中、宿泊先のホテルから抜け出します。
Charlieは男の子"Charls"に変装し、Bethと二人で母方の叔父の所へ逃げる計画でした。
が、そこへちょうどRadcliff伯爵が通りかかります。
Radcliffが叔父にばらすといけないと思って用心し、彼があれこれ聞く質問にその場で思いついたうそで切り返すCharlie。ロンドンへ向かうというのもその場の思いつきのウソでした。
が、二人に奇妙な父子本能が働いたRadcliffは、双子姉妹の困ったことに、ロンドンまで連れて行ってあげるというのです。
急遽計画を変更せざるを得なくなった双子姉妹と伯爵の3人はロンドンへ向かいます。
ここまでは典型的な設定ですが、ロンドンへ着いてからは次は何が起こるのかとどんどん読み進みたくなる展開になっています。
もちろん、Radcliffは"Charls"が女の子だなんて知らないので、なんでこんなにCharlsのおしりが気になったりするのか自分のことが分からなくなる様子や、CharlieがBethと入れ替わって"Beth"になったときの彼の反応など、かわいそうだけど、おかしくて笑ってしまいます。
最後のほう、Radcliffが"Charles"が実はCharlieだと分かってからロマンスがおろそかになっていますが、それでもお話全体にユーモアが溢れていて最後の最後まで楽しませてくれる一冊です。
気が向いたらゼヒどうぞ
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