ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Dangerous Lover

2007年12月06日 | R-S
Lisa Marie Rice. 2007. Dangerous Lover. Red Avon

コンテンポラリー、Hotです。 


恵まれた家庭で育ったCaroline Lakeですが、彼女の人生は6年前のクリスマスにすっかり変わってしまっていました。
交通事故で両親をなくし、その事故で寝たきりになっていた弟をずっと看病。でもつい数週間前に亡くなってしまいます。
父親が残した借金もあるので、売れない本屋を経営し、あちこち修理が必要な自宅ではある老夫婦に部屋を貸してお金を工面していました。
でもクリスマスの数日前に、暖房のきかない家で何度も気管支炎になった妻のために、申し訳ないと謝りつつも老夫婦は去ってしまいます。

Carolineは、今年はついに一人ぼっちのクリスマスだわと言い知れようのない寂しさに拉げられそうになりながらも、クリスマス前日は店で働いていました。
もともとあまり客は来ないのに、吹雪き始めたせいもあり、外には人の気配さえない日でした。

そこにJack Prescottと名乗る謎めいた、でもたくましてセクシーな男性が現れ、部屋を貸して欲しいと申し出ます。

Jackは子供・少年時代をホームレスとして過ごしていました。
そんな中、時々ボランティアとしてホームレスの世話をしていたCarolineと出会い、ずっと片思いをしていたんです。
18歳の頃、ある軍人の養子となり彼の人生はガラリと変わりますが、それからも12年間ずーっとずーっとCarolineだけを思い続けてきました。
30歳になったJackは、亡くなった父の会社を売り、さらに2億ドル相当のダイアモンドを手に入れ大金持ちになっていました。そして、全く手の届かない存在だったCarolineを自分のものにするために戻ってきたのです。

               

なぜかEroticaはTrade Bookとして出されているものがほとんどで、PBより高いのが痛いです…。
でも、ヒロインにず~っと片思いするヒーローのお話には弱い私。即買いでした。JackのCarolineに対する強い気持ちや、Hotなラブシーンには期待を裏切られませんでしたよ。

オススメしたいけど、イマイチ強く押せない理由もあります。
Jackと彼のダイアモンドを付け狙う悪者のDeaverの部分のお話がすんごくつまらないんです。私はザザザーと流し読みでした。
多分、DeaverがH/Hの幸せを破壊しに徐々に迫ってきていることを強調してハラハラさせたかったのかもしれませんが、あまりにありきたりでつまらないので、本の半分を無駄に読まされているような気がしてなりませんでした。

お話の終わり方もちょっと尻切れトンボでしたが、午後の白昼夢には最適の一冊です。


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