ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

A Wicked Gentleman

2008年04月21日 | F-G
Jane Feather. 2007. A Wicked Gentleman. Pocket Star Books.

Cavandish Squareトリロジー1作目。

Story:       
Dialogue:    
Hero:        
Heroine:     
Sensuality:  

Lady Cornelia Dagenhamと、義姉のAureliaと、友達のLady Livia Laceyの3人は、Livが相続したロンドンの邸宅に滞在し、3人で社交シーズンに参加することになります。

今回のヒロインは、戦争未亡人で子供が2人いるCornelia。
お相手は、3人がロンドンに着く前からこの邸宅を買い取りたいと申し出ていた紳士、Bonham子爵です。
お金持ちでロンドンにすでに家がある子爵が、なぜこのLiviaのオンボロ屋敷を買いたがっているのか、Cornelia達は不審がります。

家は売らないとはっきり断った後も、色々なことがきっかけでBonhamは徐々にLacey家に入り浸るようになります。
最初の悪印象も消え、CorneliaはBonhamの魅力に惹かれ始め、彼は赤の他人でCorneliaは彼のことなど何も知らないということを忘れ始めます。

暗号解読者としての極秘任務を負っていたHarry(Bonham子爵)は、どうしてもLacey家に入る手立てが欲しかったので、この女性達3人に近づきます。
そしてなぜかCorneliaの存在だけがどんどん彼の心の中で大きくなっていきます。

しかし、2人の中が親密になればなるほど、Corneliaはスキャンダルを気にしなければいけなくなります。息子の保護者/後見人としての立場を失いかねないからです。
Harryのほうも、簡単に見えた任務遂行がCorneliaとの関係でどんどん複雑になっていきます。

                              

E.Thorntonのような雰囲気が出てきたような。
この先二人はどうなるんだろうとドキドキさせる展開なのですが、サスペンスが幅をきかせているので、H/Hの心理描写が浅いところが痛いです。

でも、今回のあっさり・辛口ユーモアが冴えるH/Hも私好みだし、この先のH/Hかしらんというようなキャラたちもそれぞれ印象深く、次の作品にも興味津々です。
Jane Featherは印象深いキャラを出してくれるので、好きです。

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