ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Awaiting the Fire

2007年09月21日 | R-S
Donna Lee Simpson. 2007. Awaiting the Fire. Berkley Sensation. Paranormal Romance.

ゴシック・パラノーマルは初挑戦の私。
ちょっとがっかりな結果に。

Story:  
Dialogue:
Hero:  
Heroine:
Sensuality:

ゴシック・パラノーマルとうたっているけど、ゴシックな感じはあんまりなかったような…。

Simeon St. Ange(Wesmorlyn伯爵)は、ドイツの伯爵婦人Charlotte von Wolframと婚約を前提として英国に招きます。

家族が勝手に決めた結婚など、はなから真剣に考えていなかったCharlotte。
Wesmorlyn主催の舞踏会で伯爵自身と会ってみて、こんな結婚はありえないと確信。自由奔放なCharlotteには、伯爵は冷たくて堅苦しくて独善的すぎるのです。

こんなにおてんばで手に負えないような女は自分の婚約者としてはふさわしくないと不愉快に思うWesmorlynですが、Charlotteの美しさや内から光がこぼれ出るような快活さに魅力を感じ、Charlotteが婚約を解消しようとしているのが気に入りません。

第一印象は悪かったけど、これからゆっくりお互いのことを知れば修復できるのではと、舞踏会の次の日にCharlotteを訪ねると、『病気』で寝ていると門前払い。
何か様子がおかしいので探ってみると、Charlotteと異母妹のFannyは二人でFannyの母親を探しに行くといって出て行ったきり、行方不明だと分かり、Wemorlynは二人を探しに行きます。


最後、Charlotteの兄、Christoph(伯爵)のお話へと続いています。


                               


ヒストリカルの設定で、狼男とかそういうのが色々出てきても「大丈夫かな、すんなり受け入れられるかなぁ」とちょっと心配だったのですが、元々はオカルト少女だった私。その辺は全く問題ありませんでした。(笑

問題アリだったのは、Charlotteの知性でした。
ある程度は魔法のせいもあったんだけど、異母妹Fannyの母親を探しに行くことになるくだりが、かしこい人のやることじゃないように思えてなりませんでした。
言い換えたら、お話のプロット自体に納得が行かないんですよね。
最後の最後でCharlotteは兄に「バカなことをした」って謝るんですけど、やっと読者にも謝ってもらったヮって感じがしました。
それに、CharlotteもFannyもメソメソ泣いてばっかりだったし。


あと、個人的な思想の問題でもあるけど、ヒーローの設定の関係でキリスト教系の用語が結構使われてるんです(彼の名前からだいたい想像がつくかと・・・)。
二言目には「聖書では・・・」とか、Wesmorlynの口からボロボロ出てくるんです。
結果的には、彼の考え方は間違ってたことになるんですけど。
でも、たとえ彼の考え方は間違っていたと認めても、Wesmorlynの背景自体が、無神論者の私には読んでいてかなり心地悪かったです。



とか書いてたら、さっきうちに宣教者が来ましたよ。
私にはWickednessがあるから、神様に祈って治してもらいましょうだって。
あの人たち、なぜ私がWicked Womanだと知っていたんでしょうか・・・

ま、何を信じるかは個人の自由だけど、強引な勧誘はお断りです。




・・・もとい。

これのシリーズだと思いますが、"Awaiting the Moon"と"Awaiting the Night"
もあります。
AARでの評価は、MoonのほうはB-、NightのほうはC-となってます。


パラノーマルねぇ。
吸血鬼ものだったらいけると思うので、今度はそういうのを探してみます。
何かオススメがあれば、みなさんからも教えてくださいマセね。


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