コンサルタント伊藤のつぶやき

コンサルタント活動を振り返り

部下を支援する「支援力」とは

2012-09-10 13:07:40 | 日記
久しぶりの更新となりました。まだ暑い日が続きますが、秋がそこまできています。
これからは少し落ち着いて仕事もできそうです。
さて、先日、公的機関において「部下支援のための支援力」セミナーを1日実施しました。
20社程度の会社の若手社員、主にリーダー職の方々が参加されました。
支援力とは何か。一言で「支援力」を説明するのはちょっと難しいと思います。

私がセミナーで言いたかったのは、
 ・社会全体で、今後の不安を感じている人が増加している。
 ・会社内の人間関係において信頼関係がなくなってきている。よってメンタルヘルスが増加している。
 ・家族内での共働き、介護、育児の問題が増加している。
このような背景のもとで、部下支援をどう実施していくかということです。

2つの観点があると思います。
1つは、会社の制度をどう見直すかだと思います。
・育児・介護休暇制度の充実
・フレックス、変形労働時間制度、短時間制度など多様な働き方
・個人のキャリアビジョンと教育制度のマッチングなど。
しかしながらこれらは、個人では限界があり、会社の経営、人事・総務が中心に検討していくべき課題と思います。

2つ目は、個人で出来ることは何かということです。
・コミュニケーションの取り方(特に悩み多き部下にはカンセリングが有効)
・目標設定、目標に向かってのリーダーシップの発揮など
が考えられます。

いずれにしても部下支援のための支援力を発揮するには、「自分自身が元気」でなければなりません。
セミナーのなかでも「管理職全体に蔓延するメンタルヘルス」を指摘した受講者がいましたが、
これでは、支援もなにも発揮できるわけがありません。
 
「会社全体で何ができるのか、個人で何が実施できるか、再度、社内で検討してください」
とセミナーを終了しましたが、
個人の役割として何が大切か。 
会社の理念、経営・目標方針の理解、リーダーシップの発揮、コミュニケーションの取り方などはもちろん大切ですが、
「個人への思いやり、育成する心」をもっていないと「支援力」は形ばかりのものになってしまいます。

 マインドこそが一番大切、と私は声を大きくして言いたいと思います。マインドを忘れずに。

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