コンサルタント伊藤のつぶやき

コンサルタント活動を振り返り

リーダー研修を実施して、見えてきたこと

2011-08-22 12:54:43 | 日記
皆さん。こんにちは。暑さも、もう一息、頑張っていきましょう。
さて、今回は、リーダー研修の講師をしたときのお話をさせていただきます。
先日、ある公共機関から委託を受けて「リーダー研修」の講師をさせていただきました。この研修は中小企業のリーダー職社員を対象にしたもので、「気づき」をコンセプトに実施しましたが、私自身も新たに気づいたこと、感じたことがありました。

それはリーダー論を考えていくとあらゆる物が見えてくるということです。まず、リーダーに求められるのは「専門知識」のほか、「目標設定」「コミュニケーション」「問題解決」「人材育成」能力などが考えられますが、これら総合的に考えると全てが「リーダーシップ」であり、リーダーに必要な能力と思われます。この能力をどう身に付け、自分のなかに保有していくかがリーダーにとって非常に大切なことだと思います。さらには身に付けたリーダーシップをどう発揮していくかも非常に重要になってきます。

最初の課題であるリーダーシップの身につけ方法で一番、難しいのは、私は「人間関係」だと思います。なぜなら人間関係が良くなければ、どんなりっぱな目標を設定しようと理論を説いても人はついてきません。良好な「人間関係」があってはじめて人は動きます。良好な関係を築くのは、「自分を理解」し、「他人を理解」し、己の人間力を磨くことと考えます。人間力の説明はさておき、自分を完全に理解すること、さらには他人を完全に理解することは非常に難しいと思います。

では、ある程度、「自己理解」「他者理解」出来る方法はどんな方法でしょうか。私が考えるには、
1.過去、見てきたもの、人生、仕事上での経験、体験、から
2.生きていることへの感謝、人に対する尊敬、思いやりから
3.自分以外の多くの人間との出会い、コミュニケーション。例えば、生き方、仕事の考え方、家族、趣味など多様な考え方を持った人との出会いから
4.本を読むことから
だと考えます。

1~3は良く研修でも講義していますので、省略しますが、私は最近、本を読むことの大切さを改めて感じているところです。なんか偉そうに言ってはいますが、そういう私も月にほんの数冊しか読んでいません。しかしながら本を読むことにより多くの気づきや感動、感銘を受けること多々あります。
私は、本を読むことについて、左脳を使っての「思考力」、右脳を使っての「感性」を最大限活用することに大きな意味があると思います。
知識本は主に「思考力」、歴史や小説は「感性」、「想像力」が主に磨かれると思います。
本の役割は知識を磨き、イマジネーションを膨らまし、感性を磨くことができる本当に素晴らしいものだと思います。考え、想像し、感性を磨くことが、「自己理解」「他者理解」、さらには「自己開発・啓発」につながっていくのではないでしょうか。
「自己開発・啓発」が進むと「自分の将来像」も見えてくるのではないでしょうか。そしてまた「自分の将来像」を想像しながら「自己開発・啓発」をしていく。こんなことがリーダー、リーダーシップから見えてくるように思えます。

さらに身に付けたリーダーシップをどう発揮していくか、これは非常に難しい問題です。会社の最大の問題でもあるのでしょうが、身に付けた能力は、会社の経営方針、予算、人員、人事・教育制度、コンプライアインス、就業規則、職場環境・風土、人間関係などにより発揮できずに終わってしまうケースを私は過去何度も見てきました。
これは広い意味で、「マネージメント」をどう捉えるかだと思います。いくらリ-ダーを育成しようとも「マネージメント」の大きな目的である集団を維持・管理していくことと、時にはぶつかることがあると思います。これは、経営者、管理者が「リーダーシップ」と「マネージメント」に対し、違いを理解し、意識をもたないと解決は困難だと思います。
以上、私が研修で「気づいた」ことです。皆さんも機会があれば、考えてみてください。


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