コンサルタント伊藤のつぶやき

コンサルタント活動を振り返り

私にとっての幸福。あなたにとって幸福とは? 

2018-01-29 12:37:51 | 日記
先日、「幸福・価値観を考える」研修を企業で実施しました。
私自身もこのような研修は初めてです。ヒューマンスキル研修として、コミュケーション、リーダーシップ、
さらには、キャリア開発研修等を多く実施していますが、社員のモチベーション低下の理由として、自分自身の幸福感、価値観が
同僚、上司、管理職、経営者と相違があり、これを明確にし、課題を改善しようとの考えから、このような研修を実施しました。

幸福とは人それぞれであり、基準も違いますが、幸福を呼び込む姿勢、毎日の大切さ、さらには他者との関わり、感謝の気持ち、自己を理解し、
自身の信念、価値観に気づくことの大切さなどをお話しさせていただきました。

毎日を幸福に過ごすため「今」をどう感じ、私自身も含め、どのように「今」を過ごすことが良いのでしょうか。

私の心がけていること、1つ目は、ネガティブ的な思考とポジティブ的な思考とを意識することです。

本来、人は命を守るため、危険な状態を察知した場合はネガティブ的な思考が強くなります。
戦国時代は命を守るために、絶えず、刀をわきに置いて寝るとか、ネガティブ的な思考をもった武将が多くいたと考えられます。

先日もボクシングミドル級世界チャンピオンの村田諒太選手がテレビで、自分の弱さなどのネガティブさと向き合い、
それをプラスに変えていくことの必要性をお話しされていました。ネガティブ的な思考もそれをプラスに変えていくことが出来れば、非常に有効だと思います。

一方、ポジティブ的な思考も大切です。失敗してもくよくよせず、視野を大きく持って、チャレンジする気持ちを捨てない事。
多少、給料が他社、他者より低くても「スキルを身ににつける」努力、数年後の目標に向かう努力など、自分を卑下せず、前向きに考えていくことが大切だと思っています。

要はネガティブさを持ちながらもポジティブ的な思考を持つことです。
このバランスが崩れ、ネガティブさが強くなると「うつ」、ポジティブさが強くなると「能天気」になる可能性がありますが、
どちらも会社に勤める者としては、マイナスになります。

ポジティブ的な思考を持つために、私が実践していることは、運動と感謝です。
運動はジョキングが主ですが、仕事での失敗、人間関係などのストレスを走ることによって、気分転換しています。
また気分転換するだけでなく、「息」を切らせるほど走る、心拍数をあげる練習もしています。

理由は、マラソン大会へ出るための練習、運動能力の維持でもありますが、これを実践することにより、新しい脳細胞を作り、脳の活性化にもつながるようです。
これは、医学的にも証明されているようで、アメリカでは、学業の成績をあげるために心拍数をあげる運動をしている高校が増えているようです。

また、寝る際には、私の周りの方々を思い出し、感謝することを心がけ、さらに今日の良かったことを思い出すことにしています。
これも脳内でポジティブな神経ネットワークが形成され、ポジティブな脳に変化し、脳の活性化につながるとのことです。

最近、うつ病が多くなっていますが、運動と良い事に感謝する習慣をつけるとうつ病の改善にもつながるとの研究結果もあるようです。

私の心がけていること、2つ目は、自分の幸せの選択肢を増やすことです。お金を稼ぐことは非常に大切です。
しかしながらお金を限りなく追及していくことは私にとって、必要なのだろうか。

こればかり追求するのでなく、自分の価値観、趣味、家族、交友、体力の向上、精神面の充実、知識の必要性などなど、
幸福は「総合的なもの」であるとの考えをある時、気づきました。

モチベーション理論としても有名なハーズバーグの衛生要因というものがありますが、仕事の不満足に関わるの「給与」などは、
これらが不足すると職務不満足を引き起こします。
しかしながら満たしたからといっても満足感につながるわけではない。単に不満足を予防する意味しか持たないという理論です。

私もこのような考えに大賛成です。自分にとって、必要なことの選択肢を増やし、ここに喜びを感じる。
このような生き方を目指したい。そのためには絶えず「自分とはなんだ」との自己問答を繰り返すことが必要との認識を持っています。

最後に研修でも良く話をしますが、


腹立てず、心は丸く、気は長く、おのれ小さく、人は大きく。

一休さんのこの言葉を噛みしめ、今後も頑張っていこうと思っています。

最後までお読みいただき、有難うございました。 
伊藤経営労務コンサルタント事務所 ito-hiko@mua.biglobe.ne.jp