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新型コロナウイルス「濃厚接触者」とは 身体的な接触だけじゃない?

2020年07月11日 16時30分45秒 | 医療のこと
新型コロナウイルス「濃厚接触者」とは 身体的な接触だけじゃない?
 
新型コロナウイルスの感染者が国内でも増加する中、ニュースなどで「濃厚接触」という言葉を耳にする機会が増えています。感染者と濃厚接触した人は、ウイルス感染の可能性が疑われるためです。一体どのような場合が濃厚接触に当てはまるのでしょうか。
 
【動画】新型コロナ「咳エチケットと手洗い」が二大感染対策 専門家呼びかけ
厚労省が入る中央合同庁舎第5号館本館(写真:西村尚己/アフロ)        
 
 
 
空間の共有や対面での会話も該当
 
 2月13日に感染が報告された東京都内在住の70代タクシー運転手の事例では、屋形船での新年会に参加したこの男性運転手と濃厚接触した従業員らの感染が確認されています。

 「濃厚接触者」について、国立感染症研究所感染症疫学センターは「『患者』が発病した日以降に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である」と定義しています(※)。

(1)新型コロナウイルス感染症が疑われる者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者

(2)適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護もしくは介護していた者

(3)新型コロナウイルス感染症が疑われる者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者

(4)手で触れること、または対面で会話することが可能な距離(目安として2メートル)で、必要な感染予防策なしで「患者」と接触があった者(患者の症状やマスクの使用状況などから患者の感染性を総合的に判断)

 厚労省によると、濃厚接触とは必ずしも身体的な接触だけでなく、感染者と同じ空間にいたり、対面で会話をしたりした場合も含まれるケースがあるといいます。

 では具体的にはどのような事例が想定されるのでしょうか。同省の担当者は次のように説明しています。

「例えば、同じ職場で隣の席に座っていて、マスクを着用せずに長時間会話をしたケースは濃厚接触だと考えられます。咳やくしゃみによる飛沫が飛ぶ範囲を想定して距離を2メートルと設定していますが、これはあくまでも目安です。マスクをしていたり、2メートル以上離れていたとしても感染する可能性はあり、接触状況を総合的に判断します」

 (※)国立感染症研究所「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(暫定版)」令和2年2月6日版を参照
 
まずは「帰国者・接触者相談センター」に連絡を
 
 中国・武漢などからの渡航者や感染者と接触したことがあったり、感染が疑われる症状が続いたりするなど、新型コロナウイルスに感染したかも、と思ったときにはどう対応すればよいのでしょうか。

 厚生労働省は、以下のような症状がある場合、各都道府県の「帰国者・接触者相談センター」に相談するように呼びかけています。

・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合

 この相談センターでは、健康状態を聴き取り、感染の疑いがあると判断された場合、適切な診察を行う専門外来への受診調整を行っています。

 厚労省はサイト内に、各都道府県の相談センターを一覧でまとめており(※)、そこで確認して近くの相談センターに連絡してほしいとしています。

 (※)「新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター」(厚生労働
 
4/22/2020 wed
 
 
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