高校からの入学で医学部「進学率90.1%」 日本唯一の医科大学付属高のメリットとは?(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
高校からの入学で医学部「進学率90.1%」 日本唯一の医科大学付属高のメリットとは?
5/13(土) 9:06配信
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日本で最も難易度の高い医学部受験。大手進学塾講師時代に5000人以上の生徒たちを難関校合格に導いてきたMIRAINO教育グループ代表の野田英夫氏が、著書『医学部にはエスカレーターでのぼりなさい』(講談社)で提唱しているのが「医学部3.0」だ。これは「中学受験で大学付属校を受験し、内部進学で医学部を目指す」スタイルである。
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医学部を目指している人たちでなければ、あまり知られることのないのが、川崎医科大学附属高校。日本で唯一の医科大学の付属高校です。
高校の定員はひと学年20~30人で、3年間の寮生活を送ることになります。学校は岡山県にありますが、全国から生徒が集まってきます。認知度こそ低いですが、高校からの推薦で毎年9割近い生徒が川崎医科大学に進学しており、医師免許の合格率も9割超となっています。医者というスペシャリストを、高校から養成するための教育をしています。「寮生活で医師になる覚悟を決めた子が入ってくる」学校です。
ちなみに、進学先である川崎医科大学は、日本で最も高い授業料を設定している大学で、偏差値は「60」と医学部では比較的に入りやすい学校です。
「国公立大学の医学部でなければ……」といった親のプライドにこだわるケースが多いですが、「どんな医者になるか」のほうが大切なこと。まずは医師になる夢を実現する選択肢の一つとして、取り入れてもよいかと考えています。
ほかに、医学部がある大学付属校にはどんなところがあるのでしょうか。
まず関西エリアで狙い目の医学部付属校は、近畿大学附属高等学校・中学校です。毎年、医学部へ4~5人が内部推薦で進学しています。中学受験の入試問題は、基本問題が多く、解きやすい出題になっていますので、受験対策も立てやすくなっています。九州エリアには、医学部付属校として久留米大学附設中学校・高等学校があります。ただし、この学校は内部推薦で大学に上げるよりも、一般で外部受験させる傾向の強い学校になっているので、入学しても大学付属校としての恩恵は受け取りづらいようです。
関東エリアの場合は、獨協医科大学と、東海大学医学部の付属校が狙い目です。獨協医科大学の系列校としては、獨協中学・高等学校と獨協埼玉中学・高等学校の2校があり、そのうち獨協医科大学医学部への内部進学者数は6名。しかし、2022年度からは医学部の系列校推薦枠が10名に増加しています。
一方東海大学の付属校からは21名が医学部へ内部進学しています。東海大学の付属校は、全国各地にあります。全付属校一斉に高1~高3の例年4月頃、実施される基礎学力定着度試験で上位100番以内に入っていることが東海大学医学部の内部進学への基準となります。
また、医学部の大学付属校としては日本大学も忘れてはいけません。付属校は全国にありますので、地方エリア問わず、中学からでも高校からでも受験が可能です。 さらに、医学部のなかった早稲田大学も、日本医科大学との連携によって、早稲田大学付属校ならびに系属校からの医学部推薦の道が開けています。 (内容は著書を再編集しています)
https://news.yahoo.co.jp/articles/83b11f83d86642842594d329f60c557e7b3372a5
駒場東邦があります。