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「オバケが出るか調査します」…事故物件ビジネスという「激レア商売」の裏側

2025年06月08日 22時03分26秒 | いろいろな出来事

 

 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/9de71575fc507a8a0f040f7a98805bfb25f1ace1

 

「オバケが出るか調査します」…事故物件ビジネスという「激レア商売」の裏側
3/29(土) 8:03配信


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現代ビジネス
by Getty images(写真はイメージです)

オバケを仕事にする人といえば、霊能者や霊媒師が思い浮かぶ。しかし、「オバケ専門の調査会社」と聞いて、どんな会社なのか想像できる人はほとんどいないだろう。そんな会社を運営するのはどんな人なのか?

【マンガ】「一等地なのに格安物件」の不動産屋が隠そうとする「恐ろしすぎる過去」

取材の待ち合わせ先に現れた児玉さんは、物腰の柔らかな中年のビジネスマンだ。どんな会社なのか、食べていけるのか、話を聞いてみた(以下、児玉さんの話です)。

「本当にそんな調査をやってるんですか」
弊社のことをメディアで取り上げていただくと、「本当にそんな調査をやってるんですか」「そんな調査が仕事になるんですか」と聞かれます。遊びだと思われることもありますが、真面目にこれで食べているところがあります。

会社のたてつけとしては、不動産コンサルティング、つまり賃貸運営のお手伝いです。入居者とオーナーのトラブルだとか、管理会社の出す修理の見積もりが適正なのかとか、不動産管理会社の仕事についてのご支援などもしています。実際にはオバケ調査の他にもこのようなことをしています。

オバケ調査とは、一言で言えば、事故物件と言われる家に滞在し、その家にオバケはいない、異常はない、ということを調べ証明する仕事です。事故物件というのは、何らかの理由で人が亡くなった物件です。不動産サイトを見ればわかりますが、物件情報の備考欄などに「告知事項あり」という表記があれば、事故物件の可能性があります。

事故物件の場合、不動産屋は入居者に対して、事故から3年の間は「その物件でどんな事故が起きたのか」を告知する義務があるんです。3年経ったら義務はなくなるものの、入居者に聞かれたら、きちんと伝えなきゃいけません。

ビジネスのきっかけ
もともと私は、不動産管理会社の営業をしていました。不動産のオーナーの代わりに、修理修繕から売買まで一通りを担当していました。一方で、不思議な現象が起こる部屋があることを聞いてはいたんです。

それが、独立する前年に、事故物件を5件も担当したんです。当たり年でした。そのうちの1件が、この会社をつくるきっかけになりました。

私が担当したのは、孤独死のあった物件でした。ある家で人が亡くなり、警察が来て、安否確認をして、遺族と話して……オーナーはそれだけでも大変ですが、その家がいわゆるゴミ屋敷だったんです。

ゴミの処分から特殊清掃まで、天井までゴミが溜まった家をきれいにするだけで、300万円かかりました。通常は遺族に費用を負担していただくのですが、遺族が相続を放棄したんです。何十年も付き合いのなかった親戚から、急に300万の請求が来たら、相続放棄されても仕方がないかもしれません。

とはいえ、そうなると300万円を払うのはオーナーしかいない。オーナーは責任感のある人で、ゴミの汁が漏れ出て腐った床などもすべて張り替えて、新築並みの部屋になったんです。でも、最終的に400万も費用がかかってしまった。

そうまでしてきれいにしても、部屋を貸し出すには、大幅に家賃を下げなきゃいけない。事故物件は入居者が決まりにくく、たいてい相場よりも安くなってしまうんです。

いちど事故が起きたら、その物件には半永久的に「事故物件である」という事実が付いて回る。そのオーナーに「どうしたら、元のように貸し出せるようになりますか」と聞かれても、私は答えられませんでした。

 

100万円の懸賞金を出すワケ
そのとき、思いついたんです。オーナーと入居者のために、オバケがいるかどうか調査してみよう、と。当時、そんなことは誰もしていませんでした。でも、オバケも超常現象も起きないことを証明できれば、オーナーは大幅に家賃を下げずに済むし、入居者さんも安心できるかもしれない。不動産の価値を戻すことができるかもしれない。価値を戻す、だから社名は「カチモード」にしました。

弊社では、オバケ調査をしたら、1件当たり8万円で報告書を作成しています。オバケだけじゃなくて、管理会社の目線から住居全体をしっかり確認して、入居者にそのまま提示できるものです。

調査では、まず、オーナーと管理会社と私で建物を見て回ります。建物の部屋の来歴をヒアリングしつつ、必要であれば修繕や交換を提案しています。その後、夜10時から朝6時までの8時間のあいだ、私が調査機材を持ち込んで、泊まり込んでオバケ調査をするわけです。

調査をする利点は、「オバケはいなかった」という報告だけじゃありません。事故の後に部屋をきれいにしても、事故の後に最初の宿泊者になるのは入居者ですから、その前に「僕が泊まりました」「何もなかったです」と伝えることができます。「何かあれば、さらに調査することもできます」とも。

実は、私が再調査して、オバケが出るなどの事態になったら「最大で100万円の懸賞金をお渡しする」ことにしているんです。といっても、今まで178件のオバケ調査の相談を受けて、まだ懸賞金を出したことはありませんが。

オバケが出て逆に価値が上がる可能性も!
それに、万が一、オバケが出る家として人気の部屋になったら、価値が上がる可能性もあります。イギリスには、幽霊が出る城として人気のホテルがありますよね。再調査を実施してオバケが出た場合に懸賞金を出すのも、その部屋が希少価値の高い部屋であることを教えてくれたから、という意味が含まれています。実は、そういう家が関東近郊にあって、慎重に調査を重ねているところです。

以前、ある事故物件のご遺族の方に、事実確認のため問い合わせをしなければならない場面があったんです。最初は、「オバケ調査だと? ふざけるな! 私の子供がオバケになったとでもいうのか!」と怒鳴られました。

しかし、調査が真面目なものであると説明しご理解をいただいた後、異常はなかったとご報告をすると、「そうか。異常がないということは、娘はもう、そこにはいないんだな。それがわかっただけでもよかった。ありがとう」とおっしゃってくださった。思わぬ形で人の役に立てたのは嬉しかったですね。

【はじめから読む】「「おばあさんの幽霊が…」住民が一斉に退去したシェアハウスを調査してみると…本当に見えた「背筋の寒くなる」人影と音」

児玉 和俊

 

 

 

 

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