愛知県境を行く　⑲　新野峠-茶臼山　14.05.18

2014年05月20日 | 愛知県境を行く

茶臼山の芝桜まつりの存在を知ったときから、県境で茶臼山に行く時はこの季節と決めていた。やっと日程が合い、今年は行くことができた。茶臼山にMTBをデポし、新野峠で車中泊。今日もヤブとの闘いになりそうだ。

6:00　出発。取付きは杉の植林で気持ち良く上がるが、すぐにヤブとなる。
目の高さには笹が生い茂っているが、

膝の高さまで視線を落とすと獣道が見える。

これを頼りに進んで行く。30分も歩くと稜線となり、やがて視界が開けてくる。愛知県で一番高い山の稜線だけあって景色はいい。

7:00　林道茶臼山線に出た。せっかくなので一服。神戸で山火事があった後なので火には慎重になる。森の中では煙草に火を付ける気にはなれないね。一服後はまた森に入り、県境に沿って歩く。遠くには、まつりの会場である萩太郎山が見える。

8:00　再度林道に出た。ヤブに疲れたのでしばらくは林道を行く。30mほど先を鹿が横切り、僕に気付くとびっくりして立ち止った。。急いでカメラを取り出すが反対側の林の中に消えて行った。１㎞ほどで県境と交差するので、またヤブに入る。しばしのヤブの後は杉林で歩きやすくなる。前方でガサガサ音がするので見てみると鹿がいる。近寄って見ると罠にかかったのか片足が繋がれている。かわいそうだがそのまま立ち去った。

8:30　牧場に出た。牛はいないので牧場内を通過したいところだが我慢してヤブをかき分ける。しかし、ここらのヤブはハンパない。倒れこんでもヤブに支えられて倒れない。ヤブをかき分けるというよりヤブに体をねじ込む感じ。牛の鳴き声が聞えたので牧場まで行ってみると、いるいる。白黒の牛、うし、ウシ。僕が近寄ると遊んでくれると思ったのか近寄ってきた。有刺鉄線越し、１ｍの距離に牛が数十頭。ちょっと怖い。

またヤブに戻るがしばらくは僕の移動に付いてきた。ヤブとの闘いの中、いきなり左の鼻の中に激痛が走る。背丈より高い笹の中に途中で折れたものが混じっていたらしい。一歩踏み出した時、ちょうど鼻の穴に命中したものだからたまらない。鼻エンピツってこんな感じ？鼻血が出るが慌てない。昔、ボクシングをやっていたので対処には慣れている。しばらく待ったがなかなか止まらないので鼻ティッシュをして歩き出すことにした。どうせ誰にも会うことはない。いいかげん疲れたころ、広々した牧場を見て気分転換。すると牧場をはさんでアスファルトの道路が見えた。地図を確認すると、その道は目的地方面に繋がっている。牧場を横切ってあの道まで行こう。もうヤブは腹一杯だ。牧場の幅は100ｍくらい。牛に見つかると面倒なので、少し戻って有刺鉄線の下を潜り抜けた。牛の糞に注意しながら、牛に見つからないように行く。あと30ｍのところで一頭と目が合った。モ～っと仲間を呼ぶ。僕は一目散に有刺鉄線を潜り抜ける。間一髪間に合った。振り返るともう10頭程が来ていた。多分、遊びたいんじゃなくて、エサをくれる人と勘違いしてるんだな。人の気配がする所に来たら急に鼻ティッシュが気になった。血も付いてるはずだし。鏡がないので確認できず歩きながらも気になってしかたない。そうだ！カメラで自分撮りしよう。再生して見ると鼻の頭は血だらけでティッシュもダイナミックに飛び出している。血を洗う水がないのでせめてティッシュだけでもと外したら、まだ血が止まっていない。小さめにして取り換えた。