今回は少し自分を追い込む山行がしたい。
鈴鹿セブンの目標ができたので行ったことがない2座を制覇することにした。
武平峠を起点に鎌ヶ岳と雨乞岳ピストンではもったいない。
周回コースにできないかと地形図を見たら鎌ヶ岳には破線のルートがあるようだ。
破線⇒鎌ヶ岳⇒武平峠⇒雨乞岳⇒杉峠⇒国見峠⇒御在所山⇒表道なら周回コースになる。
自分を追い込むには十分な距離だろう。御在所表道入山口近くのPに駐車できた。
6:50 出発。すぐ下にある登山道を下りて行く。
10分程で堰堤になりいよいよ破線ルートに足を踏み入れる。
紅葉が綺麗な沢沿いの道を行く。
心配になった頃に赤マークやテープがあるので迷うことはない。
3人グループの先行者に追いついたが二人はヘルメットを被っている。
『この先ガレコースがあってウヒョー!ってなるよ』って教えてくれた。
僕もウヒョー!は好きな方ですが今日は一人だしおとなしく尾根道を行こう。
パートナーがいたら是非ガレコースにいきたいものです。
7:50 三ツ口谷ー鎌ヶ岳登山道 尾根道分岐2下。(ポイント①)
看板を見て『ガレは右、僕は尾根道へ行きたい。正面の赤マークが尾根道だ』と真っ直ぐ進む。
ガレはまた今度のお楽しみ。誰と来ようか?などと考えながら赤マーク通りに進む。
気付けば赤マークが無くなりましたが崩れてマークした岩がなくなったのかな?
目をこらすと棒に赤旗を巻いてマークしてくれてある。
マークめがけて登って行くと・・・植物でした。
ウ~ン!よく分からんけど尾根道だから左の尾根に行くんだろうと90°方向転換して登って行く。
登り上げると絶景が待っていた。
どう見ても登山道には見えないがとにかく上へ上へ。
だんだん傾斜はキツくなり花崗岩の岩肌は弱くて手をかけるとボロボロと崩れる。(ポイント②)
ウスウス気付いていたが・・・どうやら道を間違えたらしい。
左に尾根があり人が歩いてる。ここは破線と破線の間だ。
上を見ると右方向は岩場でほぼ垂直の壁。あっちには行っちゃいけない。
左を見ると笹が生えていてあちらなら行けるな。
行けると判断したらボロボロの岩を注意しながら登る。
笹場まで行くと斜面はさらに傾斜を増し、胸が地面に付く斜面。
ここでやっと引き返そうか?と頭をよぎるがボロボロの斜面を無事下りられる気がしない。
もう進むしかない。手をかけるのに丁度いい木があったので手をかけるとゴロっと落ちて行く。
危なく直径30センチほどの木を抱いて落ちるとこだった。
笹を掴んで必死に登る。斜度が緩くなり登山道に合流した時は嬉しかった。
8:50 鎌ヶ岳頂上。
少し後から先ほど話した3人グループがきたので時間はそんなにロスしてないようだ。
南を見ると入道ヶ岳へと続く細尾根が見えた。あそこも行きたいものです。
ゆっくりしてられないのでドリンクを一口含んで下山にかかる。
振り返ると僕が登り上げた場所が見えた。よくあんなとこ行けたもんだ。
9:40 武平峠。登山口はすぐに見つかり明瞭な道を行く。
紅葉、黄葉に陽が当たって綺麗だ。
ポカポカ陽気で紅葉が綺麗な谷で腰を下ろしてランチタイム。
たっぷりつぶあんツイスト3本も食べちゃいました。
12:15 雨乞岳頂上。
杉峠に向かおうか少し悩む。
このペースなら計画通りに行ったら薄明るいうちには車に戻れるだろう。
でも今日は鎌ヶ岳で運を使い果たしたから無理は止めて来た道を引き返そう。
下山しながら左には予定していたルートが見えて少し後悔。
予定通り行けば良かったかなー!
そんな思いがあり7人山から先にもルートがないか見に行くことにした。
12:50 7人山頂上。
頂上を通り越して御在所方面に少し歩くがルートはない。
このままコクイ谷まで行こうか?とも思いましたが無理は禁物。
おとなしく引き返すことにした。来た道を引き返すのももったいないので近道しよう。
地形図では平坦に見えた場所も現実には谷が3,4か所ありGPSを見ながら来た道に合流した。
14:30 武平峠。トンネルを歩いて三重県へ。
国道を逸れて登山道を下って行く。
14:50 車に到着。
帰宅してからパソコンに軌跡を重ねて初めて状況を理解できた。
思い返しても滑落遭難寸前の山行で危なかった。
(鎌ヶ岳での反省)
ポイント① 看板にははっきりと現在地が書いてあり、真っ直ぐ進むとガレに行くようになってる。
『ガレは右』と思い込んで真っ直ぐの赤マークへと進んでしまった。
看板をよく見て3分迂回すれば怖い思いせずに済んだのに。
ポイント② 道を間違えたら引き返す。山の鉄則ですが引き返す勇気がなかった。
俺なら行ける!と進んでしまったのが間違え。
ボロボロ斜面に取付く前に立ち止まって休憩するべきだった。
反省だらけの山行でしたが僕の失敗が誰かの注意喚起になればと記録に残すことにした。
鎌ヶ岳、雨乞岳 2022 11 6
登れる判断は正解でしたが、一か八かはセルフが必要です。
という事でitahayaさんもクライミングを学んでは( ◠‿◠ )
クライミングスキル身に付けますか?
kimu先生に頼んでみる?