田舎者がたまに都会へ出てみると、見るもの聞くものがものめずらしく、口をあけっぱなしで歩いている。
いやいや、いくらなんでも、本当に口をあけはなしているわけではないが、心情を表現するとなるとやはり、「あんぐりと口をあけ」といったところだろうか。
先月、伊丹空港でのことだ。
黒いマスクをかけた人が相当数存在するのにおどろいた。
正直なところ、この田舎者のオジさんの目には、奇異な風景にしかうつらなかったのだ。
しかし、「マスクは白くなければならない」というわたしの常識が、「刷り込み」の結果としての思い込みであることを最近知った。
昭和初期に写されたという写真がある。
http://nakaco.sblo.jp/article/33114909.htmlより拝借した。
昭和8年1月の『アサヒグラフ』に掲載されたものだという。
これを見てもわかるように、昭和初期日本では「黒マスク」が主流だったらしい。
「マスクは白くなければならない」
それは、意図的に誰かが刷り込んだわけではなく、ながいあいだの風習の結果、多くの人がそう思い込んでしまったものだろう。
考えてみれば、このような例はゴマンとあるはずだ。
思い込みは排除する。
常にそういう態度を保つことがたいせつだ。
とはいえ黒マスク、
あたしゃやっぱりきらいだが。
↑↑ インスタグラム ーisobegumiー
↑↑ 土木のしごと~(有)礒部組現場情報