「最近、朝はコレを聴きながらしごとに行くの」
ゆうべ、「メシでも食いにいくか」と乗り込んだ軽トラのなか、女房殿がおもむろにスイッチオンしたカーステレオ(って古い呼び名だな、今はなんというんだ?)から聞こえてきたのは、竹原ピストル。
♪ 残ったものはくたびれた約束と
歪んだ足跡といつかのあの歌 ♪
(『じゅうじか』詞:竹原ピストル)
朝からかよ・・
ヘビーやな・・・
そんな言葉が口をついて出そうになったが、グッと飲み込み、そのあとを聴く。
♪ 朝日に照らされれば照らされるほど、暗くなっていくものってな~んだ?
答えはこの暮らしです。
とかなんとかブツクサ言いながらカーテンを開けた ♪
がびーん。
いいのか?オレたち夫婦。
という言葉もグッとこらえて
「ええやないの。朝からテンションあがるで」
とかナントカと、合いの手を入れた。
唄はつづく。
♪ ため息一つ夜道を歩く
ため息二つとぼとぼ歩く ♪
クルマを降りて、見上げた空には輝くオリオン。
うん、いいじゃないか。
夫婦は運命共同体だ。
ともに歩こう。
「ため息二つとぼとぼ」と。
じゅうじか 竹原ピストル