山からの風

アーバインといいます。
私の趣味の、【山歩き】の日記です。

秋雨を乗り越え・・・霧の津黒山 ・若杉山へ、2

2016-09-24 | 中国百名山 岡山
     2016年  9月 23日

霧に濡れた笹を掻き分け、山頂に到着しました。 山頂に木々はありませんが、笹薮と少し低めの木々が邪魔で、見下ろす様な場所では無いことがわかります。
霧が無かったら、どんなかなぁ・・・と想像させられますが、登山も天候というものがある事をハイカーは知っています。・・・又来なさいよ、ってことですね。






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雨はありませんが、霧が濃く纏わり着く感じで、何かこのまま身体が自然に杭に成ってしまいそうです。
写真と補水で、直ぐ下山をすることにしました。
展望が無い場所に用がない・・ではありません。 ココに来るまでに霧が織り成す絶景があったからです、それを写真に撮らなくては悔いが残ります。 杭が。
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こんな写真・・・狙って撮れるもんじゃないですね。 偶然と山に入る勇気が、私達に与えてくれると思います。


少し降りると明るくなってきました・・このまま晴れてくれよな。


下山中に気付いたのですが、誰かが何処かで、ドラムの練習をしています。 バンドのドラムです、こんな山では無縁ですが。
登山口に近付くにつれて大きくなってきます、どうも、あの東屋にドラムを持ち込んで練習しているようです。




片付けをされていた方が話しかけて来られました。 
「山に山菜か何か取りに来たのですか?」  『いえいえ、唯、山頂に行っただけですが。』
「何も取らずに山に登っても面白くないでしょう」  『うーん、マナーとして取っては駄目なので』
「なんか無意味だね」               『・・・・・・』

山に生きている人と、山に登って山を愛す人との違いですね、山は敵で「奪うもの」・・生活の為「取る物」なのかな?
そう私達は「無意味な事をし、自己満足をしている」 のです。・・それでいいです、非生産性種族です。

次に若杉山に向かう前に、バンドマンの居た展望場所に昇ると、下界は晴れて絶景です。 
「ふむふむ、蒜山の向こうに大山が見えるのか・・悔しいな」






スキー場に下りると、山頂近くが見えていました。 「恥かしがり屋だね」



さあ、元気を出して「若杉山」へ GO- !!
482号線まで戻り、右に曲がり岡山県から鳥取県に入ります。上西谷から右に曲がり、三軒家、大谷方面を目指します。




上西谷から15分くらい奥に行きますと、この分岐点・・・杭に「若杉山」と書いてあります。
ここを左折ですね。




あの表示杭の場所から100mも行けば、ログハウス・・その近辺も古いのですが、別荘の名残りがある建物がたくさん。 昔はリゾート地だったのかなぁ



やがて道も舗装道から、ジャリ林道に変わりました・・・沼地の様な道に見切りを付けて、バイクを留めます・・・この看板のところにマジェさんを待機させます。
若杉山、ここをスタートとします。




そこから直ぐに駐車場に着きます。 雨の直後には、ここまで来ないほうが良いですね、少し手前に車を止めた方が無難です。
そして、車進入禁止のクサリ・・・さあ、怖いけど山に入っていきます。






暫くは林道なのですが、この付近は気の抜けない、何が出てくるか判らない恐怖心の道です。いたるところで、ブロロロロッー・・獅子泣きが聞こえますし、聞きなれない鳥の鳴き声、呻き声がコダマします。 ホントこの林道は怖かった。
台風の後の倒木も、人が滅多に立ち入らない感じを持たせます。






スタートから20分で林道が開けます、明るくなりました・・・何が起こったんだって感じでした。


さて、ココからが若杉山の凄いところになります。・・・この山は『ダンテの神曲』のごとく、地獄・煉獄から天国へとベアトリーチェが引き上げてくれます。
次回UPをお楽しみに・・・チャンチャン。

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