へそ曲がりの真っ直ぐ日記

反日の韓国と中国、国内の反日マスコミを斬る

卑怯者・大江健三郎・・・

2013年08月21日 | 日記
読んで勉強になる本、「なるほど」と思わせ、読み進められ本である。考えが近いせいなのだろうか?

boook offで買った秦郁彦「歪められる日本現代史」(2006年、PHP研究所)を読み始めた。著者が「諸君」「SAPIO」などの雑誌に寄稿した現代史関連の論考をまとめたものだ。論考はそれぞれ手ごろな長さで、堅苦しい書き方はではないので、読みやすい。関心のあるテーマが並んでいる。

秦氏は、1932年生まれ。東大法学部を出て、ハーバードやコロンビア大学に留学、プリンストン大客員教授と、なにやらすごい経歴の持ち主だ。著書は数多い。南京事件や慰安婦問題を扱った著書を読んだが、実証的・客観的な論考なので、信頼感がある。いろいろな近現代史研究の中軸になる人ではないかと思う。英語での発信力も期待できる(でも、もう83歳・・・)。

この本の最初のテーマは「反日の「語り部」・大江健三郎」である。大江は1935年生まれ、言わずと知れたノーベル賞作家で、自称「戦後民主主義者」。私は学生時代に芥川賞受賞作の「飼育」など初期の短中篇作品を興味を持って読んだが、のちその観念性や抽象性についていけず、まったく読まなくなった。「厳粛な綱渡り」などの分厚いエッセー集も肌に合わなかった。

大江がノーベル賞を受賞した後、文化勲章を辞退したのを見て、「ああ、こいつは偽善者だな」と思った。時流に乗って、左翼的な言辞を吐くポーズだけの進歩的文化人、そして権威主義者だと思った。実存主義も流行の借り物だろう。それからは、あの丸メガネで頬のぽっちゃりした顔を見るのも不快になった。

秦氏はまず、大江がよく書いたり、講演で話すお得意の「戦中、校長、教頭、女教師に殴られた話」の不自然さを指摘し、創作ではないかと推測する。「大江氏はなんらかの目的で、子ども向けに創作した「童話」を実体験として流布させている常習的「語り部」ではないか」と疑うのである。小説ならいざ知らず、現実の話を捻じ曲げて、あるいはでっち上げて伝える詐話師の素質がある。

そこで、次に取り上げられるのが、大江が現地調査もせずに書いた「沖縄ノート」(1970年、岩波新書)である。

沖縄の渡嘉敷島、慶良間、阿嘉島の集団自決は軍の命令だった、との史実?が住民の証言で覆った後も、本の記述を訂正しなかった。本では自決を命じたとされていた将校をユダヤ民族を虐殺したナチスのアイヒマンに例え、口を極めてののしっているのである。名誉毀損で裁判も起こされたが、大江は文学的な遁辞を弄し、事実に正直に向き合うことをしなかった卑怯者である。

ただ、裁判では将校の実名を書いていなかったこと、住民の証言を集めて沖縄タイムスが発行した沖縄戦記「鉄の暴風」を参考にし、事実と信ずるに足る相当の理由があったとして、2008年、最高裁で原告敗訴が確定した。この沖縄タイムスという新聞社も「集団自決は軍の命令」とする本の内容を訂正していないという。「軍の命令ではなかった」とする住民の新証言も一切報道していないらしい。左翼・反体制新聞の偏向ぶりと傲慢さがあらわである。

実は、きのう取り上げた元朝日新聞記者、本多勝一は大江が嫌いだった。本多の「貧困なる精神X集」は「大江健三郎の人生」というタイトルになっている。十数年前に読んだので、内容は忘れてしまったが、本を引っ張り出してみると、帯に「体制にも反体制にも「いい顔」をする処世術」とあった。

確かに、本多は体制にいい顔はしないだろうが、歴史を捏造・偽造・歪曲する詐話師であり、朝日を看板に威張る傲岸不遜な人間である。所詮、目くそ鼻くそ、サルの尻笑いの類だろう。反日という点では、同じ穴のムジナである。

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