ヒルネボウ

笑ってもいいかなあ? 笑うしかないとも。
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腐った林檎の匂いのする異星人と一緒 34 ゲーム(STAGE22 御存知より)

2023-11-15 22:36:23 | 小説

   腐った林檎の匂いのする異星人と一緒

     34 ゲーム(STAGE22 御存知より)

ポケットの中に何かある。取り出す。封筒だ。差出人は「御存知より」としか書かれていない。

あなたは自分宛てに恋文を書いたことがありますよね。

(続)

 


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『冬のソナタ』を読む 「いつもその場所へ」(p145~172)

2023-11-15 00:02:16 | 評論

   『冬のソナタ』を読む

     「いつもその場所へ」(p145~172)

1 放送室で

ユジンとチュンサンはデートの約束をした。

「お前、父さんに会いに行った目的はなんなんだ?」

「どんな人なのか知りたかっただけだ」

「どんな人なのか知りたくてだと? それが理由なのか? なんでそんなことが知りたいんだ? 僕にこんなことをする理由はなんだ! 一体なぜだ!」

「……お前は持っているものが多すぎる」

「なんだと?」

「僕は、お前みたいになんでも持ってる奴を見ると、奪いたくなるんだ。それが理由だ」

「だからユジンに近づいたのか?」

ジュンサンは答える代わりに睨み返した。

「この野郎! 僕が嫌いなら直接言え! なぜユジンにちょっかいを出すんだ。ユジンは関係ないだろ」

興奮を隠せないサンヒョクがジュンサンの胸ぐらを摑(つか)んだ。

「好きでもないのに、僕に見せつけるためだったんだろ! どうなんだ。答えろ、ジュンサン! 僕に見せつけるためだったんだろ!」

「……ああ」

 怒鳴るサンヒョクに向かって、ジュンサンが冷ややかに答えた。眼の血走ったサンヒョクがジュンサンを殴ろうとしたとき、扉が開き、青ざめたユジンが立っていた。

(上P155~156)

ユジンはデートの約束を反故にする。

サンヒョクは本当に豊かなのか。

(終)

 


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