忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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けんかをやめて

2005年06月29日 | 業界四方山話
東芝・マイクロソフト、次世代DVDで提携(読売新聞)

>今回の提携強化で、両社が強く意識しているのはソニーと見られている。
>東芝は、ソニーなどが主導する「ブルーレイディスク(BC)」陣営と
>規格統一交渉を続けつつ、独自規格の開発も進めていた。
(中略)
>マイクロソフトは家庭用ゲーム機市場ではソニーと競合しており
>「BDを搭載するソニーの次世代ゲーム機
>『プレイステーション3』を牽制するため、
>HD陣営の東芝と組む方が得策だった」(業界関係者)とみられる。

Microsoftと東芝、HD DVDプレーヤーの共同開発を検討(AV Watch)

>両社が合意に達した具体的な事柄は、Windows CEの技術を使用した
>HD DVDプレーヤーの開発の検討と、DVDフォーラムの
>インタラクティブ機能仕様である「iHD」に関する協調を進めることの2点
(中略)
>XboxへのHD DVDドライブ採用に関しては、
>将来開発される製品については搭載する可能性もあることを明らかにした。

MS&東芝、タッグを組んでBDに揺さぶり!?(ITmedia)

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マイクロソフトがBD陣営に加担することは考えにくいというのが
大方の予想だったので、ニュース的な取り扱いは大きいが、
驚きは少ないという方が多いのではないか。
上記の読売新聞の記事にもあるように、
マイクロソフトがBD陣営に組すれば、
現行のDVDを採用しているXbox360にとってマイナスなだけでなく、
BDを採用しているPS3の大きな後押しにもなるという、
悪い意味で効果倍増になってしまうからだ。

ソニーとの覇権争いに強力な援軍を得たりという東芝に対し、
次世代DVD規格に関してはあくまでも中立の立場であることを
強調するマイクロソフトの間に微妙な温度差は感じるが、
28日付の日経新聞に掲載されたインタビュー記事でビル・ゲイツ氏は
「ソニーとは既に協力と競争の入り交じった複雑な関係にある」と、
BD陣営への参加の可能性が低いことを匂わせている。

ところで、AV Watchから引用した

>XboxへのHD DVDドライブ採用に関しては、
>将来開発される製品については搭載する可能性もあることを明らかにした。

とは一体どういうことなのであろうか。
Xbox360は現行のDVDを採用している。
では「将来開発されるXbox」とは何なのだろう。
年内発売と言われているXbox360は、
2002年の2月の発売(海外は2001年11月)から4年弱での発売となるが、
Xbox360の次の世代が同じスパンで発売されるとしても、
4年後の採用では遅過ぎであろう。
もしかすると、Xbox360の仕様が
発売後1、2年で大きく変わる可能性もあるのだろうか。

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映画会社(ハリウッドメジャー)に勤める知人は
「原価の安いHD DVDがウチらにとっては有利」と言っていた。
年間何億枚ものDVDを販売する映画会社からすれば、
例え数円の差でも膨大な金額に膨れ上がるらしい。
2枚で1980円だの1枚買ったらもう1枚などの薄利多売商法は
原価が1円でも安い方が良いに決まっているわけで、
年間相当な数のDVDを購入する私としても
ソフトの価格は気になるところではある。

が、私が本当に気にしているのはそんな些細なことではない。
私は年間100本ほどの映画を劇場で観るのだが、
ソニーピクチャーズにも東芝エンターテイメントにも
同じぐらいお世話になっており、同じぐらい心に残る作品もある。
これらの作品を、
「この映画を観るにはこっち、あの映画を観るにはあっち」と
使い分けなければならなくなる事態だけは勘弁して欲しいのだ。

標準規格の座をかけてメーカーが綱引きを繰り広げるのは
よくあることであり、自分が不利益さえ被らなければ
私も街頭でマラソンランナーに旗を振る見物人のように
「ガンバレー」とお祭り気分で見てもいられるが、
今回はどう見ても私にも火の粉がかかりそうである。

私の願いはただひとつ。

早く決めてくれ。

それだけだ。
コメント (3)
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