こんな夜から逃げ出すために赤い車を用意したよ
まるで噓のように輝く三日月から逃れられるところまで行かないか
ここで待っていても希望の朝はやって来ないだろう
いつまで待っていても温かな朝陽は昇らないだろう
眠れぬ夜の夢を壊すために赤い車を走らせるよ
何も知らないふりして輝いている三日月にさよならを
あてど無く走り続ければそのうち明日に出くわすかもしれない
知らない道を進んでいけば見知らぬ明日にたどり着けるかもしれない
きっとそういうものなさ
たぶんそういうことなのさ
まるで嘘のように三日月だけが白々しく輝いているこの夜に
君と逃げ出すための赤い車を用意したよ
だけどこれさえも夢だと言うのならこの夜はいつ終わるのだろう
これさえも夢ならば やがて目が覚めるときは来るのだろうか
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