雨が降ったせいか、木肌の濡れたタブノキに沢山のヒルグチギセルが
くっ付いて動いていました。キセルガイの仲間ではネニヤダマシギセル
など、奄美で知られている3種類はいずれも奄美固有の陸産貝です。
煙管(きせる)という言葉は今や死語化していますが、子どもの頃に親
父に煙管で頭をたたかれた痛い思い出は今も心に残っています。それ
にしてもこのヒルグチギセルさん達、一体何を食べているのでしょうね?
【島口バージョン】(キシゆむた)
あむぃぬ降てぃがぬ、キィ肌ぬ濡れぃたんタブちいっぱいヒルグチギセ
ルくっかてぃどげぇとうりょうたが。キセルガイぬしじょやネニヤダマシギ
セルんきゃ、島じわかとぅんみいちぬしじょや全部島なんてぃしかうらん
しじょだりょっと。煙管(きせる)ちいゅんゆむたやなまやつかわらんじゃ
が、わらべぇぬ頃ちゃんにがっぱくらさってぃむるやだんやなまがれぃお
ぶぇとぅりょっと。うがしやしんもくんヒルグチギセルんきゃや、一体ぬー
ばかどうんかいや~?
子どもの頃、田圃には入るとヒルが皮膚に吸い
つき血液を吸い取る奴でした。
そうとすれば、ヒルグチギセルは樹液をお吸っ
ていると考えられませんか。
はなくキセルガイの仲間です。つまり、カタツ
ムリに近い存在ですね。キセルガイの仲間は、
一般的に木の表面に付着した藻類や菌類を食べ
ているようですので、このヒルグチギセルも樹
液ではなく、多分木の表面の藻類や菌類などを
食べているものと思われます。