小説タウンハウスは桜の季節から始まって岩岡神社の秋祭りで終わる物語です。
来年の春から、舞台を巡りながら数回に分けて小説の全編をご紹介する予定ですが、秋祭りだけは天候に左右されますので
今年は予行演習をかねて予備の画像を撮ってきました。もちろん来年も撮影に行きますが本編には出ない楽しい秋祭りを、
お楽しみ下さい。
小説タウンハウスス予告編
癌を宣告された妻、京子が自分の命と引き替えに(最近では妊娠と出産を両立させる取り組みが進んでいます。)生んだ
健太(5才)を育てる本郷英一と、交通事故で死んだ恋人、理の忘れ形見、理恵(4才)を育てる、山下恵子は明石市
石ヶ谷公園の大型遊具施設「明石ザウルス」の前で中学校卒業以来20年ぶりの再会をする。
「お父さん。お母さんに似た人を見つけたよ。ほらあの人。」と健太が指さした。英一は手をつないでごまかしたが
その時、相手も気が付いて
「もしかして本郷君?」
「やっぱり、山下さん」
順序から言うと恵子が妻に似ているのではない。妻が恵子に似ていたのである。
「理恵ちゃん、良かったねお兄さんに遊んでもらいなさい」と恵子が言うと二人は飛び出して行った。
明石ザウルスから帰ってきた健太と理恵に恵子が言った。
「次の日曜日は、おばさんがお弁当を作るからみんなで石ヶ谷の中央体育館にお花見に行きましょう」
お弁当を食べ終えた健太と理恵は仲良く飛び出して行った。‥‥帰ってきた二人は声をそろえて言った。
「次は遊び放題に行きたい」
‥‥4人のデートは続いていた。今日は楽しみにしていたぶどう狩りである。健太と理恵は今採ったばかりのぶどうを食べ
ている。英一が恵子に言った。
「君が理恵ちゃんを一人で育てたい気持ちはよくわかる。あの子は賢い子供だ。もう少し大きくなって話せば、理さんの
ことも君の思いもわかってくれると思う。健太も悩んでいる。君にお母さんになってほしい。しかしお母さんも忘れては
いけないと。子供は大人が考える以上にわかっていると思う」
‥‥夏の終わりである。4人は大久保東第三団地の現地案内所に居た。タウンハウス岩岡の鍵を借りた4人は団地に
向かった。
「UR賃貸にもこんな家があったのね」と恵子が言った。
‥‥10月の体育の日の3連休の頃が岩岡神社の秋祭りである。健太と理恵は奉納される獅子舞を唖然としてみている。
英一が言った。
「今日からみんなの鎮守の神様だ。みんなでお参りしよう」
「鎮守の神様ってなあに?」健太が聞いた。
「みんなを守って下さる神様よ」恵子が答えた。
明石ザウルスは健太のお気に入りである。健太はお母さんに似た人を見つけた。
岩岡神社の秋祭り
宮入した屋台 各地区の贅をこらした豪華な装飾が見物である。天狗さんは獅子舞奉納で活躍する。
威勢のよい練りが奉納される。
各地区にはそれぞれテーマソングがある。そこでこんなものも!
天狗さんは幸せをもたらす?舞台からはミカンやリンゴにお菓子が撒かれる。最近、随分エスカレートとしたのでは!
各地区に伝わる獅子舞を奉納します。アクロバットのような獅子舞は秋田獅子講の皆さんです。
狭い舞台で、天狗の面や獅子頭を付けて激しく舞うのは非常に危険です。舞台の下では落ちないようにサポートします。
お祭りの楽しみは
やっぱり屋台の買い物です。岩岡神社の秋祭りにはたくさんの屋台が並びます。
行列の出来る名店。年季の入った機械に、年季の入った夫婦(たぶん)、でもおじさんのヘラを使ったベビーカステラ
の液を入れる技は神業です。参道の一番手前の場所も永年の経験のなせる技。子供も大人もここで止まってしまいます。
でも、今日の稼ぎ頭はこの当て物屋さんでしょう。女の子の欲しがる物の商品構成と陳列に、お姉さんの口調がマッチ。
境内のすぐ前は、当たった賞品を持った子供をみてほしくなった子供がすぐに見つけられる場所です。
たくさんの自転車と、端が見えないぐらいの軽トラック(乗用車もあります)が並んでいる村祭りの風景。
タウンハウス岩岡
神戸市西区岩岡町岩岡にある全戸庭付きの3LDK、2階建連棟式の団地です。
土・日・祝(年末年始を除く)は大久保東第三団地現地案内所で補修済み空家住宅の鍵を貸し出しをしていますので
ご覧いただくことも出来ます。詳しくはUR都市機構のホームページをご覧下さい。
今すぐ小説タウンハウスを読んでいただきます。
「団地小説短編集」好評発売中
販売店は序章 2016.9.24 をご覧下さい。
小説タウンハウス 7 再録小説タウンハウス 第6回 岩岡神社秋祭り(H29)(2017.10.20)
小説タウンハウス 14 岩岡神社秋祭(平成30年)(2018.10.19) があります。
来年の春から、舞台を巡りながら数回に分けて小説の全編をご紹介する予定ですが、秋祭りだけは天候に左右されますので
今年は予行演習をかねて予備の画像を撮ってきました。もちろん来年も撮影に行きますが本編には出ない楽しい秋祭りを、
お楽しみ下さい。
小説タウンハウスス予告編
癌を宣告された妻、京子が自分の命と引き替えに(最近では妊娠と出産を両立させる取り組みが進んでいます。)生んだ
健太(5才)を育てる本郷英一と、交通事故で死んだ恋人、理の忘れ形見、理恵(4才)を育てる、山下恵子は明石市
石ヶ谷公園の大型遊具施設「明石ザウルス」の前で中学校卒業以来20年ぶりの再会をする。
「お父さん。お母さんに似た人を見つけたよ。ほらあの人。」と健太が指さした。英一は手をつないでごまかしたが
その時、相手も気が付いて
「もしかして本郷君?」
「やっぱり、山下さん」
順序から言うと恵子が妻に似ているのではない。妻が恵子に似ていたのである。
「理恵ちゃん、良かったねお兄さんに遊んでもらいなさい」と恵子が言うと二人は飛び出して行った。
明石ザウルスから帰ってきた健太と理恵に恵子が言った。
「次の日曜日は、おばさんがお弁当を作るからみんなで石ヶ谷の中央体育館にお花見に行きましょう」
お弁当を食べ終えた健太と理恵は仲良く飛び出して行った。‥‥帰ってきた二人は声をそろえて言った。
「次は遊び放題に行きたい」
‥‥4人のデートは続いていた。今日は楽しみにしていたぶどう狩りである。健太と理恵は今採ったばかりのぶどうを食べ
ている。英一が恵子に言った。
「君が理恵ちゃんを一人で育てたい気持ちはよくわかる。あの子は賢い子供だ。もう少し大きくなって話せば、理さんの
ことも君の思いもわかってくれると思う。健太も悩んでいる。君にお母さんになってほしい。しかしお母さんも忘れては
いけないと。子供は大人が考える以上にわかっていると思う」
‥‥夏の終わりである。4人は大久保東第三団地の現地案内所に居た。タウンハウス岩岡の鍵を借りた4人は団地に
向かった。
「UR賃貸にもこんな家があったのね」と恵子が言った。
‥‥10月の体育の日の3連休の頃が岩岡神社の秋祭りである。健太と理恵は奉納される獅子舞を唖然としてみている。
英一が言った。
「今日からみんなの鎮守の神様だ。みんなでお参りしよう」
「鎮守の神様ってなあに?」健太が聞いた。
「みんなを守って下さる神様よ」恵子が答えた。
明石ザウルスは健太のお気に入りである。健太はお母さんに似た人を見つけた。
岩岡神社の秋祭り
宮入した屋台 各地区の贅をこらした豪華な装飾が見物である。天狗さんは獅子舞奉納で活躍する。
威勢のよい練りが奉納される。
各地区にはそれぞれテーマソングがある。そこでこんなものも!
天狗さんは幸せをもたらす?舞台からはミカンやリンゴにお菓子が撒かれる。最近、随分エスカレートとしたのでは!
各地区に伝わる獅子舞を奉納します。アクロバットのような獅子舞は秋田獅子講の皆さんです。
狭い舞台で、天狗の面や獅子頭を付けて激しく舞うのは非常に危険です。舞台の下では落ちないようにサポートします。
お祭りの楽しみは
やっぱり屋台の買い物です。岩岡神社の秋祭りにはたくさんの屋台が並びます。
行列の出来る名店。年季の入った機械に、年季の入った夫婦(たぶん)、でもおじさんのヘラを使ったベビーカステラ
の液を入れる技は神業です。参道の一番手前の場所も永年の経験のなせる技。子供も大人もここで止まってしまいます。
でも、今日の稼ぎ頭はこの当て物屋さんでしょう。女の子の欲しがる物の商品構成と陳列に、お姉さんの口調がマッチ。
境内のすぐ前は、当たった賞品を持った子供をみてほしくなった子供がすぐに見つけられる場所です。
たくさんの自転車と、端が見えないぐらいの軽トラック(乗用車もあります)が並んでいる村祭りの風景。
タウンハウス岩岡
神戸市西区岩岡町岩岡にある全戸庭付きの3LDK、2階建連棟式の団地です。
土・日・祝(年末年始を除く)は大久保東第三団地現地案内所で補修済み空家住宅の鍵を貸し出しをしていますので
ご覧いただくことも出来ます。詳しくはUR都市機構のホームページをご覧下さい。
今すぐ小説タウンハウスを読んでいただきます。
「団地小説短編集」好評発売中
販売店は序章 2016.9.24 をご覧下さい。
小説タウンハウス 7 再録小説タウンハウス 第6回 岩岡神社秋祭り(H29)(2017.10.20)
小説タウンハウス 14 岩岡神社秋祭(平成30年)(2018.10.19) があります。