明 今日は巨大古墳の調査に来ました。連載小説AKB 37 第35話 大昔の家を調査せよ(大歳山遺跡)(2018.9.7)
の続きになります。
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舞子 ここが五色塚古墳です。ちゃんと石の柱に書いてあります。
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健 西側には明石海峡大橋が見えます。五色塚古墳の横にあるのが小壷古墳です。
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明 なかなか立派な石の看板です。
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舞子 そして階段があって登ることも出来ます。
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明 前方。
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健 後円墳です。
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舞子 そして、西側を南から見て。
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明 北から見て。
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健 東側を南から見て、完全無欠の前方後円墳です。
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舞子 南側は線路になっていてその先は崖になっていて行けません。だからとっても見晴らしがいいです。
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明 5万トン級のばら積み貨物船通過。今日は小型船がウジャウジャいる。要注意だ。
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健 ファンネルマークは商船三井です。ちょっと軽そうだから積荷は石炭だと思います。明石海峡大橋通過します。
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舞子 あれ!クレーン船のアームです。続いてクレーン船現れました。
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明 海岸沿いを走っている、黒と白との気品ある船体は、お久しぶりの三都丸です。
連載小説AKB 29 第28話 明石海峡安全日記 ピンクの大型自動車運搬船(2018.3.23)をご覧下さい。
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舞子 クレーン船、五色塚古墳前を通過します。
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健 寄神建設のクレーン船だ。寄神建設はたくさんのクレーン船がある。初めて見るクレーン船だ。
(寄神建設の海翔でした。巻き揚げ能力4100トン)
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舞子 東から小型クレーン船が来ます。西側から大型クレーン船近づきます。
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明 小型クレーン船と大型クレーン船が出会ってしまった。
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舞子 どんどん近づきます。
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明 クレーン船すれ違います。
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舞子 大型クレーン船三井アウトレットパークマリンピア神戸のお店の上を通過します。素敵なお店が集まってます。
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健 小型クレーン船明石海峡大橋通過します。しかしこの船の本業は、グラブ式浚渫船だ。船尾に海底に固定するスパッド
が付いているし、甲板にグラブバケットを積んでいるのがが見える。しかしクレーン船を兼業している場合が多い。
舞子 ここのお墓の人もこうして明石海峡の平和と安全を守っていたのね。
明 そうだ。このお墓のたくさんの人が明石海峡の平和と安全を守っていたのだ。
健 えっ! このお墓は一人だけだ。古墳によっては数人の場合もあるが。ここに書いてある。
葬られた人物
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五色塚古墳・小壷古墳は、須磨から明石にかけての海岸線が最も突出したところに造られています。墳頂からは、明石海峡
をへだてて淡路島が望め、右手に播磨灘、左手に大阪湾、天候がよければ小豆島や紀伊半島・友ヶ島まで望むことができます。
現在は眼前に埋立地が広がりますが、五色塚古墳・小壷古墳が造られた頃の海岸線は国道2号線付近で、海を見下ろす位置
にあたります。そのため、明石海峡を中心にした海陸交通要衝の地を支配した人物が葬られているのではないかと考えられま
す。
明 えっ!一人だけ?すると。
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明 これやこれや。
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明 この前方部や。
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明 後円部の周りにいっぱい並んでいるのは何だ。これがお墓ではないのか。
健 これはお墓ではない。埴輪だ。人や動物や家の形をしてなくてただの円筒形だが埴輪だ。ここに書いてある。
埴輪列の復元
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五色塚古墳では、墳頂部・上段平坦面・中段平坦面の三段に埴輪が並べられていました。古墳全体ではおおよそ2200
本もの埴輪がめぐらされていたと推定されます。
埴輪の大部分は鰭付円筒埴輪で、4~6本に1本の割合で、鰭付朝顔形埴輪が立てられていました。埴輪列は、幅0.5
~0.7m、深さ0.4~0.5mの溝を掘り、その中に鰭が接するか前後に重なるように並べ、土で埋めて固定しています。
また、蓋形埴輪や家形埴輪、盾形埴輪なども少量発見されています。
後円部と前方部墳頂部の埴輪列は、出土した埴輪をもとにして鰭付円筒埴輪と鰭付朝顔形埴輪を合成樹脂で作成し、復元
しました。
明 なるほど、お墓でなくて埴輪だったのか。そう言えばお墓にしたら名前が書いてない。
舞子 でも、後円部東側の島状遺構から円筒埴輪を利用したお棺が見つかったそうよ。
明 それでは我々が、これをお墓として売りだそう。円筒形が1000円で、朝顔形の飾り付きが1500円だ。
健 明はお墓の値段が分かっていない。円筒形が10000円で、朝顔形の飾り付きが15000円だ。
舞子 あなた達は何を言っているのよ。円筒形が100000円で、朝顔形の飾り付きが150000円よ。
明 いっぱいあるから、もう計算は出来ないが我々は大金持ちだ。1段目と2段目が空いているからまだまだどんどん
増設出来る。
舞子 会社の名前も決めましょうよ。
明 我々の名前を取ってA 明石舞子 K 健康 B 墓地 だ。
健 明石舞子健康墓地!健康墓地とは不思議な名前だが斬新でインパクトがある。
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明 もうこんなにお客様が集まった。お客様は神様です。
健 いやどちらかと言うと、お客様は仏様です。
舞子 確かにもうすぐ必要な人が多いみたいだけど。
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明 電車が真横を通っているからパンフレットには交通至便と書いておこう。阪神電車で大阪からも便利だ。
健 真横を走っているが駅は少し離れているが。
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明 この建物を会社にしよう。中にお墓の見本もある。
舞子 前に白いベンチがあって素敵な会社です。
史跡 五色塚古墳
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五色塚古墳と小壷古墳は、古墳が造られた当時の姿が見られる野外博物館として、文化庁が計画を立て、神戸市によって昭和
40年から10年の歳月をかけて発掘調査と復元整備工事が行なわれました。
五色塚古墳は、墳丘の全長194メートル、後円部の高さ18.8メートルの、兵庫県下最大の前方後円墳です。周囲は深い
濠と、今は見ることができませんが、浅い濠で二重に囲まれています。墳丘は三段に築かれ、下段は斜面には古墳付近で集めた
小さな石を葺き、中段と上段の斜面には淡路島から運ばれてきた大きな石を葺いていました。
墳頂と各段の平坦面には鰭付円筒埴輪・鰭付朝顔形埴輪をめぐらせていて、およそ2200本立てられていたと推定されま
す。濠の中には東西のくびれ部付近に方形マウンド(島状遺構)が造られているほか、円筒棺を埋めたマウンドもありました。
五色塚古墳では、後円部にあると考えられる埋葬施設などの発掘調査は行なっていません。古墳が造られた時期を推定する
材料は少ないのですが、埴輪の形などからみて、4世紀後半ごろと考えられます。 神戸市教育委員会
史跡 小壷古墳
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小壷古墳は、直径70m、高さ約8.5mの円墳で、古墳の裾と濠の大部分は周りの道路敷までひろがっています。
墳丘は2段に築かれており、墳頂部と中段の平坦面には、五色塚古墳と同形の鰭付円筒埴輪がめぐらされていました。家形
埴輪も数個分発見されています。斜面には葺石はありませんでした。
小壷古墳が造られた時期は、埴輪の形などからみて五色塚古墳と同じ、4世紀後半ごろと推定されます。
整備にあたっては、墳丘斜面に平坦面をつくらず、斜面全体に芝張りを行ないました。 神戸市教育委員会
舞子 昔は、五色塚古墳は千壷塚、小壷古墳は小壷塚と呼ばれていました。それはたくさんの土器片(埴輪の破片)や
埴輪の一部分があり昔の人は壷の残骸だと思ってたのですね。
明 明石舞子健康墓地のお話は実はまだ実現していません。残念ながら、お墓を買いに来られてもまだお売りすることは
出来ません。
健 しかしこちらは、嘘のような本当の話です。「団地小説短編集」のTシャツが出来ました。
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