団地小説短編集を歩く

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連載小説AKB 26 第25話 工事安全日記 新築工事着工 附録 明舞団地にMUJI登場

2018-02-09 05:59:58 | 日記
    明舞センタービル解体工事完了そしていつの間にか新ビル建設工事安全日記

  明  明石舞子団地の平和と安全を守ることは我々の任務である。ブログの都合でしばらく、出なかったが工事安全に決して

     手を抜いてはいない。しかし地味な写真ばかりなので写真は抜いている。関係者以外は見なくていいかもしれない。

  健  その代りに附録に明舞団地にMUJI住宅登場を付けています。お正月に続いて付録付きです。

  明  本編が地味で附録が無地。どちらも見なくてもいいかも知れない。

  舞子 そんなことは無いですよ。どちらも見て下さいね。

       平成29年10月5日   

   

  舞子 毎日、毎日コンクリートを砕いても、又大きな塊が出て来ている。

   

  明  南側に大きな穴を掘って工事のおじさんだ何か調べているようだ。

  健  もしかしたら新しい建物を建てるのだろうか。

       平成29年10月11日

   

  舞子 見て!見て!総動員で片付けているわね。

  明  最後に残った北側の倉庫も壊しはじめた。

       平成29年10月18日

   

  健  南は大体終わったが。
  
  明  北の倉庫がまだ残っている。

       平成29年10月26日

   

  舞子 可愛いブルドーザーが来て整地をしているわ。

       平成29年10月30日             平成29年11月10日

   

  明  そして整地が終わると、鉄の道が出来た。いよいよ新築工事かと思ったら。

       平成29年11月24日

   

  明  これは何の機械だろう。大きな円筒がぐるぐる回っている。

  健  工事のおじさんが溶接をしている円筒の先はノコギリの様になっている。

   

  舞子 円筒の中からクレーンがコンクリートの塊を引き上げた。

  明  そしてコンクリートの塊がこんなにたくさん積んである。

   実は10月5日に大きな穴の中でおじさんが調べていたのは、大丸ピーコックを支えていた学校のプールぐらいの大きさ

   のあるコンクリートの基礎が出て来たのです。この機械はコンクリートの基礎に新しいビルの基礎を打つための穴を開け

   る機械でした。  

       平成29年11月27日

   

  健  新しいビルの工事の前に歩道橋の点検も行ないました。

       平成29年12月17日

   

  明  建物の撤去工事が遂に終わりました。

  舞子 新築工事計画の説明会が平成29年12月20日に行なわれました。

  明  これからは新築工事安全日記になるのだが案内文にはビルの名前が書いてない。

  健  看板には「神戸明舞NKビル」と書いてあるがNKとは何の意味なんだろう。

  舞子 神戸明舞AYOSIビルかもね。

       平成29年12月26日

   

  健  何か工事をしている。

  明  起工式の記念品をまだもらっていないが。

  健  明に配る必要は無い。

  舞子 でも起工式も見ていないわ。

  健  きっと急いでいるのだ。いっぱい杭が並べてあってドリルで穴を開けている。

       平成30年1月12日

   

  明  まずドリルで穴を開けて。

  健  H型鋼をぶら下げて運ぶ。

   

  舞子 開けた穴に下ろす。

  明  きっと土留め壁を作るためにH型鋼を打ち込んでいるのだ。

       平成30年1月25日

   

  明  大きなドリルに変わっている。きっと建物の基礎工事だ。

  健  今度は大きな杭を回しながら入れていく。

   

  舞子 溶接で継ぎ足して、また回しながら埋めていくわ。

  明  5メートルまで埋めたんだ。
 
   

  健  また継ぎ足している。

  明  杭を3本溶接して10メートルまで杭を入れるようだ。


       明石舞子団地にMUJI住宅登場

  舞子 明石舞子団地にMUJIの住宅が出来たそうよ。落合団地、新多聞団地、多聞団地に続いて4団地目だって、見に行

     きましょう。

  明  えっ!無地の住宅。それはなんとも地味な住宅で。

  健  よくわからないが、MUJIであって無地ではないらしい。

   

  舞子 まあ、なんて素敵なお部屋なんでしょう。

  健  若者受けを狙った住宅らしいが。  

   

  明  家中真っ白で、ベットも真っ白、やはり無地住宅だ。それにふすまを入れ忘れた無ふすま住宅だ。

  健  押し入れの中も白いペンキが塗ってあるからふすまの入れ忘れではないかも知れない。

  明  そう言えば、おじいさんが、おじいさんのお父さんから聞いたと言ってた。戦後日本を占領した進駐軍が将校の住

     まいのために空襲に残った高級住宅を接収したが、返還された住宅は立派な和室の床の間から欄間まで全てペンキ

     が塗られていたらしい。これは進駐軍の好みの家か。

  舞子 進駐軍の好みかどうかは知らないけれど今、流行らしいわ。

  明  あれから70年以上経つのに何と嘆かわしいことか。

  舞子 嘆かわしと言えば週刊誌が大変な事になっている。

  健  週刊誌が書くと言うことは、政府も事の重大性に気づいて取り消しに向けて世論の地ならしをしているとも思える。

  明  そうであればいいのだが、おじいさんは大戦末期においてただただ皇室の安泰を願って、国体護持のために戦死した

     幾万の英霊に対して申し訳ないと泣いている。ホームドラマではない。英霊に常に思いを寄せていただきたい。

  健  若い世代の皇族は4人しかおられない。国体を守っていくためにはどうすべかを考えていただきたい。

  明  祝っているふりをしているのは反日マスコミだ、日本人はみんな心の中では泣いている。身を引いて男になれ。

  健  日本人の心があれば身を引くべきだ。身を引いて日本人になれ。身を引いても正社員になったからクビにはなら無い。

  舞子 カーテンを引くと素晴らしい景色。 

   

  明  何と真正面に明石海峡大橋だ。

  健  西側航路もかなり見通しがきく。    

   

  舞子 タグボートが艀を二隻も引いていくわ。おもちゃみたいに可愛い。

  明  西からタンカーが来る。逆光の中なかなか渋いシルエットだ。

       

  健  タンカー明石海峡大橋無事通過。六万トン級だろう。

   

  明  タンカーの次は、警戒船に先導されたこれはガスタンカーだ。

   

  舞子 明石海峡大橋の東と西に大型タンカーと大型ガスタンカーが同時にいるなんてめったにないわ。

  健  水色のガスタンカー近づきます。  

       

  明  九万トン級の水色のガスタンカー明石海峡大橋無事通過。
      
   

  舞子 続いて警戒船に先導された大型船。これもガスタンカーみたい。

  明  これも九万トン級のガスタンカーだ。なかなか渋いシルエットだ。
 
       

  健  黒い船体のガスタンカー明石海峡大橋無事通過。しかし大型のガスタンカーが続くとは普通ならあり得ないことだ。 

   

  明  また渋いシルエット、甲板のクレーンがすばらしい。ばら積み貨物船が接近だ。

  舞子 貨物船と交差します。

       

  健  3万5千トン級のばら積み貨物船だ。やっぱりクレーンが有ると貨物船らしくていい。

  明  何とすばらしい住宅だ。さっそく申し込んで我々の基地にしよう。ここなら雨の日や夜にも監視活動ができる。

  健  この住宅はモデルルームで募集しないらしい。

  明  何もしなくても取り合いになるこの大人気の棟を特別に進駐軍好みに改造して募集をしないとは。

  健  いろいろ大人の事情があるらしい。それに雨の日や夜は船が見えない。


     明石舞子団地のMUJI住宅は平成30年1月6日~1月14日(土・日・祝のみ)まで公開されました。

     1月20日から4戸の申し込み受付があり、当日中に終了したそうです。(家具等は付いていません)


                UR賃貸10の団地と10話の物語

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