イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

温暖化と農業(イ)

2006-08-30 00:48:29 | Weblog
「地球温暖化は加速中」

以前にイギリス産のワインが良質のぶどうが出来る様になった為フランスやドイツを押えて国際ワイン大会で金賞を獲得した事を御伝えしましたが、温暖化が進んだ事からこんな現象が起きて居るのです。

日本にとって唯一の自給自足の出来る農作物である米の世界でも異変が起きて居ます。 昔北海道では陸稲(オカボ)しか生産出来ませんでしたが温暖化が進んだ事から水耕栽培が出来る様になりました。 併し味は悪く又冷害によって安定供給が出来ないと言う事で不人気でした。

ところが最近は「子供の頃と比べると冬が来るのが1ヶ月も遅くなり又雪の深さも半分位になった」と北海道の農家の人達が冬の短くなった事を喜んで居る事からも判る様に、従来は育たなかったコシヒカリ系の新品種も育つ様になり又味も高級米に近くなった事から人気が出て来て居るのです。

今年の6月にはコメ価格センタ-(東京)の取引で北海道産の「ほしのゆめ」の価格が東北や関東産のコシヒカリや「あきたこまち」を上回ったと言うのです。 農水省の調査によると日本の年間需要量の中で北海道産が前年度比24%も増え新潟産を総量で抜いて終った事が判明しました。

一方九州随一のコメ産地佐賀県では最高気温が36度を超える猛暑や台風によって生産量が減ったばかりではなく、米粒が痩せて筋が入ったり白っぽくなって品質が劣化しその多くが3等米になって終ったのです。 高温障害が原因で温暖化の結果従来の最高級米を生産して居た兵庫県でも品質の劣化が起きて居るのです。

昆虫の世界でも南にしか見られなかった蝶類が移動し東北で良く見られる様になったり、又蝉が北に移動したりと自然界にも沢山の変化が起きて居ます。 稲に付くカメムシによる被害も気温上昇の結果急増して居るのです。

自然界の変化は人間に対する警告であり、人間が住めなくなる様な地球にならない様環境汚染や温暖化を止める為に世界が一つになって対策を立て取組まなければならないのですが、大国のエゴが地球環境破壊を加速して居るのです。

井上  出    (06/08/28)

細川さんに(イ)

2006-08-30 00:42:04 | Weblog
「細川裕文さんからのお便りに対する返信」

忙しい中何時も興味深い内容のお便りを頂き楽しく読ませて頂いて居ます。 即売会が終り細川さんも一息ついて居られる事と思います。 即売会は年に2回開催されると言うお話なのでその中是非のぞいてみたいと思って居ます。 情況は産経新聞ニュ-スで知る事が出来ましたが、こんな大きなイベントを朝日や日経が何故取り上げないのか理解に苦しみます。

故盛田昭夫ソニ-会長の実家盛田酒造(盛田商会)は弟さんが経営して居られますが、敷島パンの他ある時期ペプシコ-ラの名古屋地区の販売も手掛けて居られました。 昔私の会社は米国のMOXIE INDUSTRIAL CO., LTD.と言う世界で最初にコ-ラドリンクを生産した会社と合弁で日本マクシ-インタ-ナショナル㈱と言う会社を設立し、MOXIE社の各種清涼飲料の日本国内での製造販売を手掛けた事があります。 そしてその折の目玉商品がCHOCOLATE SOLDIERと言うココアドリンクです。 このドリンクを敷島パンの販路を使って名古屋地区で販売して頂く事になりその弟さんにお会いした事があります。 因みに大阪地区は神戸屋さんに販売代理店を御願いしました。

東京は三ツ矢サイダ-の販路を使い広島地区は高木ベ-カリ-(マ-メインド)と日本全国の有名なパン屋さんのル-トを中心に販売開始したのですが、ココアドリンクの生産を委託した清水食品と言うSSKブランドで当時は鮪のフレ-クでは日本NO.1だったメ-カ-が不良品を二度も出し、全国から返品が殺到しその補償で結局ドリンクの商売から撤退せざるを得なかったと言う苦い経験を想い出しました。

コンビニで売って居るサンドウィッチやお弁当が長持ちするのは各種添加物が入って居るからで、保存料を使わずに作った弁当を販売して居ると言う「ココストア」のポリシ-は立派なものだと思います。 それにしても細川さんが今度はコンピュ-タ-の国家試験に挑戦し合格したと言うニュ-スには唯々敬服します。 細川さんの頭にはどんな脳味噌が入って居るのか見たいものですね。 明らかに私の物とは違う事間違いありません。 その飽くなき知識欲には脱帽です。

男子禁制のメイド喫茶があると知り驚いて居ます。 併し宝塚歌劇の延長線上にあると考えれば理解出来ます。 老人には無理と言われたのでは天の邪鬼の私としては是非のぞいてみたいと逆に興味が湧いて来ました。 名古屋に出張の機会がありましたら御案内頂きたく今からお願いして置きます。

今から約束がありますので今日はこれまでとして明日又続きを送らせて頂きます。

井上  出    (06/08/28)

経営の心構え(イ)

2006-08-30 00:34:59 | Weblog
「企業経営者の心構えについて」

過日経営者はどうあるべきかと言う事で意見を交わした事がありますが、多摩大学学長で三菱UFJリサ-チ&コンサルティング理事長の中谷巌(なかたにいわお)氏はリ-ダ-シップに必要な四つのポイントを中谷氏の著書「愚直に実行せよ」の中で指摘して居ます。 私も氏の意見を支持したいと思い皆さんに御紹介します。

(1) 志を持つ事。
(2) 明確なビジョンを社員に示す事。
(3) 変革実現に向け愚直に粘り強く実行する事。
(4) リ-ダ-自身が身をもって示す事。

加えて「謙虚さ」「確かさ」「反応の早さ」が求められる訳ですが、これ等の要求を満たす事が出来る経営者は少ない様に思われます。 そして最近米国では「好かれるCEOたち」がブ-ムと言うのです。 更には「友好的な姿勢やユ-モアのセンスと誠実さ」が併せて求められると言う事になると恐らく日本の経営者の中には以上の諸要件を満たす事が出来る人は皆無と言う事になるかもしれません。

当然の事ながら私は失格ですが今退陣したのでは借金のみが残る訳で頑張り続けるしかありません。

井上  出    (06/08/28)

景気に翳り(イ)

2006-08-30 00:28:46 | Weblog
「米国景気に翳り」

米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備理事会)は2004年6月から合計17回も連続的に金利を引上げ現在は5.25%になって居ます。 インフレを押え込む為に一貫して行われて来た金利引上げも5.25%に達すると米国の各業界で高金利による影響が出て来て居ます。

又金利上昇の結果ブ-ムとなって居た住宅の新築や中古住宅販売戸数も落込みはじめ、それに加えてガソリンの急騰は個人消費にマイナスとなり景気に翳りが出始めて来ました。

原油価格の上昇はガソリン価格の上昇のみならず紙製品、一般消費材、医薬品、食品のコスト上昇そして船、トラック更には航空運賃上昇に迄広がって来て居ます。 私の会社で米国から輸入して居るDIAL社の石鹸、洗剤、芳香剤等は最近平均30%値上になり頭を抱えて居ます。

又土壌改良剤「ランドライフ」は最近は日本の農家での認知度も上昇し需要も伸びて来て居ますが、このコストも10%以上上昇し加えてプラスチック容器の価格が30%も高くなり更には海上運賃も15%程上昇しました。

私共はこれ等のコスト上昇を何とか利益を削ったり販売代理店に一部値上をお願いして何とか商売を継続して居ますが、製品によっては輸入しても利益が出せないと言う事で商売が止まる様なケ-スも生れて来て居り米国からの輸出にも影響が出始めて居ます。

米国内でもこの状態が続けば不況とインフレが共存して終うスタグフレ-ションが起きるのではないかと心配する経済学者が増えて来て居ます。 米国が不況に陥れば世界不況の引金になる可能性もありFRBの今後の金利政策に世界が注目して居ます。 全米企業エコノミスト協会(NABE)は今後半年間のFRBの金融政策運営については、NABEの実施したアンケ-ト調査(回答数195社)によれば53%の企業が短期金利は現行の年5.25%据置を求めて居るとの事ですからこれ以上の金利引上は避けるべきだと思われます。

井上  出     (06/08/28)