「中国の反日教育について」
昨春に大規模な反日デモが起きた中国の反日運動は今は沈静化して居ますが、中国政府に不満を抱く農民層を中心とした不平分子は全国に存在しその数を増やして居る事から又何かの切っ掛けで反日活動が再燃する可能性は高まって居ます。 中国政府が不平分子の怒りの矛先を日本と言う格好の標的に向けさせる為に利用する可能性があるからです。 併し同時に中国政府は不平分子が中国政府攻撃運動に向う事を危惧し警戒して居ます。
その様な情況下にある中国政府は日本軍の悪のイメ-ジや第二次世界戦争中の日本人の悪行を繰り返しテレビで流し嫌日感情を煽って居るのです。 靖国神社参拝問題も戦後長い間唯の一度も問題にした事がなかったにも拘らず、中曽根政権の途中で急に取り上げ始め現在に至って居るのです。
日本の教科書は正しく戦争の歴史を教えて居ないと言う中国政府のクレ-ムも、中国と違い国定教科書の存在しない日本の現状を知らず日本では国定教科書で軍国主義を復活させる様な教育をして居ると無智な一般中国人に信じさせようと躍起になって居るのです。
そこで中国の国定教科書では果して戦中の歴史をどの様に歪めて教えて居るか、中国歴史八年級上冊と言う人民教育出版社発行の教科書の内容を皆さんに御伝えしようと思います。 中国の国定教科書は唯一の教科書で全ての子供達がこの教科書で学んで居り、日本の様に数ある教科書の中から選択する等と言う事は出来ません。
「日清戦争」について今日は中国の教科書にある記述の中で問題のある箇処を書き出し御伝えします。
先づこの戦争が世界制覇と言う夢想を実現すべく起した戦争であると断じた上で、日本艦隊が何も前触れもなく中国北洋艦隊を一方的に襲撃したとして、五時間余りの激戦の後日本艦隊は戦場を離脱したのでそれを北洋艦隊は暫く追撃した後引き返したと記述して居ます。(中国は完敗したのですがこんな説明をして居ます。)
前述の黄海の海戦の後日本軍は旅順を占領し狂ったように現地住民を虐殺し犠牲者は2万人近くになった。 日本軍は罪を隠す為に被害者の死体を集めて焼却し遺灰を棺桶に入れ埋葬し木牌に「清国戦死将兵の墓」と書いて世界の世論を欺こうとした。(相手側の死者を葬ると言う日本軍の人道的行為を認めて居ないのです。)
そして「旅順住民を虐殺した日本軍」と言う表題を付け20名程の日本兵が全員サ-ベルを抜いて遺体の周囲に立って居る写真を掲載して居るのです。(この写真は明らかに合成写真です。)
以上が日清戦争関連の記述です。 次は九・一八事変の前後について御伝えします。
井上 出 (06/08/14)