イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

細川氏に(イ)

2007-02-28 00:32:06 | Weblog
平成19年2月27日

「細川裕文さんからのメ-ル拝読しました。」

(1) 歴史を取扱う作家や売り手にエンジニア出身者が多いと言う話
とても興味があります。 何故エンジニア出身者が歴史に興味を持つのか分析してみたら面白いかもしれません。 エンジニアの世界でも「古きを訪ね新しきを知る」と言う事が多いのかもしれません。 そんなところから歴史に興味を持ち始め歴史のオタク族になって終うのでしょうか?

(2) 「デミング賞」について
デミング賞が日本に導入され日本のメ-カ-の品質管理が格段に進歩をした事は衆人の認めるところですが審査委員長が日本経団連の会長とは知りませんでした。 今はキャノンの御手洗氏が会長と言う事になる訳ですがそのキャノンもこのところ不良品を出しリコ-ル広告をして居ます。 そしてその原因の1つは臨時工の多用です。 生産コストを下げる為に下請け業者から安い労働者を派遣させる様な事をトヨタ同様キャノンもやって居るのです。 こんな姑息な手段に頼り利益を上げる様な事は即刻止めて貰いたいと思います。 企業としての誇りを取り戻して欲しいと願って居ます。

(3) 「MADE IN JAPAN」について
私の会社で扱って居る商品の中にROLLER CHAINがあります。 要するに自転車チェンを大きくした様な物です。 このROLLER CHAINも例外ではなく最近は中国製が価格の安さから世界中で売れて居ます。 日本のメ-カ-もその部品を台湾や中国の下請けに作らせ主要部品のみ日本で作り日本国内で組立てた上で「MADE IN JAPAN」として世界に輸出して居ます。

併しその中で唯一全部品を自社工場で製造して居るメ-カ-があります。 その会社は㈱杉山チェン製作所と言う埼玉県にあるメ-カ-で私の会社ではそのメ-カ-のチェンを輸出させて貰って居ます。 私はこのメ-カ-の創業者とも2代目社長とも親しくお付き合いをさせて頂いて居ますが次々と新しい改良品を開発し他社の追従を許さない素晴しいメ-カ-です。 当然の事ながら価格は他同業メ-カ-と比較し割高ですが品質に拘るユ-ザ-は世界中に居りこのメ-カ-の製品を名指しで注文して来るのです。

これが細川さんの言われるシャ-プの「亀山モデル」の流れであろうと思いますしそこに資源のない日本のメ-カ-の生きて行く道があると私も考えます。

最近発展途上国に進出し現地の安い労働力を使って物作りをして来たメ-カ-の中に日本回帰の動きが出て来て居る事は皆さん御承知の通りですが、この動きが続く事を私も祈っています。

(4) 牛乳のこと
飛鳥鍋は美味しいそうですね。 私は熱々の御飯に冷たい牛乳を掛けたくわんをぽりぽりやりながら「茶漬」ではなく「牛乳漬」を好んで食べます。 又牛乳の雑炊も良く食べます。 従って飛鳥鍋の最後にそのス-プで雑炊を作ったらキット頬が落ちる程美味しいだろうと思います。 是非その中食べてみたいものです。

(5) オタク族の一日
大変興味深く読ませて頂きました。 衣裳に10万円も掛けるという事は結構皆お金持なのですね。 併しオタク族同志のお付き合いは即売会は別として日常生活の中ではあるのでしょうか? 機会がありましたら御聞かせ下さい。

井上 出    (07/02/26受信)

歴史教育(イ)

2007-02-28 00:16:47 | Weblog
平成19年2月26日

「中国の日本に関する歴史教育の抜本的修正を求む」

昨年10月31日付の私のメ-ルで「国定教科書で反日感情を子供達に植え付け煽る中国政府」と言う表題で中国の歴史教育の中の日本に関する批判記事を改める様求めましたし又その問題箇所については昨年8月15日から4回に分けて御伝えしましたが全ての記述が針小棒大に語られて居り全てが悪意に満ちて居ます。

日本は戦後60年余平和国家として歩んで来ただけではなく中国の近代化に多大な貢献をして来ました。 併し中国の若者は相変らず第二次世界大戦中の日本兵の残虐行為を度ある毎に頭に叩き込まれて居り教師用の指導書には「日本帝国主義に対する深く大きな恨みを生徒の心にしっかり刻み込まなければならない」と今でも書かれて居るのです。

平和国家としての日本の60年間の歩みと中国に対する3兆円以上の円借款やその他の膨大な支援と技術指導について子供達に知らしめて貰いたいと切に願って居ます。 反日教育を止めない限り日中友好関係を築く事は出来ない事を日本政府も認識し今度は日本側から中国の教科書の改訂を申し入れる時だと私は考えます。

井上 出     (07/02/25受信)

健康他(イ)

2007-02-28 00:09:01 | Weblog
平成19年2月26日

「病院でのBODY CHECK-UPと日本人労働者の質の低下について」

胃カメラ検査はカナダでは麻酔を掛けるのですね。 私も2ヶ月位前に胃カメラを呑みましたが小さくなったと言っても未だかなり大きい事から挿入する際「ゲボゲボ」やりました。 私の場合は異常なしと言う事でしたが、バリュ-ム検査で陰が出たと言う事で検査する様医者に指示された為受診した次第です。 年と共にあちこち悪いところが出て来ますから検査は定期的に行う必要があります。

イスラエルで開発された呑む使い捨てのカメラはカプセル状になって居てサイズもカプセル並。 大腸のみならず小腸もこのカプセルを通す事で検査が出来ると言うのですから大変な発明に思われます。 多分ライセンスを買っての製造と推測しますが日本ではオリンパスが国産化しボチボチ使われ始めて居ます。 米国ではイスラエル製がFDAの認可も受けてかなり普及して来て居ると聞きます。

大腸癌による死亡がこのところ日本では増え続けて居て胃癌に迫る勢いです。 そんな事もあって今度東京駅前に大腸検査専門のクリニックがオ-プンすると知りました。 今迄の検査では突起して居る物は発見出来ても腸の内部に食い込んで居るポリ-プは仲々発見出来なかったのですが今度出来る前述のクリニックは内部に食い込んで成長して居るポリ-プを簡単に見付ける事の出来る検査機を導入するそうです。

入会金10万円を予定して居るとの事なので一般の人でも会員になれ定期的に検査を受ける事が出来ると思われますし足場も良いので大腸癌の予防に貢献すると思われます。 衆議院選挙にも出馬した事のある浅野真氏が代表としてこのプロジェクトを推進して居ます。

日本の労働者の質の低下は個々人の能力が落ちたと言う事ではなく低賃金で臨時工と言う不安定な地位で雇用して居るトヨタやキャノンをはじめ一流企業と言われる会社の労働者に対する考え方が従来と違って「使い捨て」になって居る事が原因で不満一杯で働かざるを得ない労働者によって作られる製品の品質が落ちるのは当然の事です。

先ずは一流企業が利益追求を第1目的にして居る現状を変え労働者に誇りと労働意欲を持てる様な環境作りをする事が急務なのです。 特に2兆円の利益を今期は上げたと言うトヨタには猛省を促したいと思います。

井上 出    (07/02/25受信)

勿体ない(イ)

2007-02-27 23:53:16 | Weblog
平成19年2月26日

「離婚はもったいない」

今「もったいない」が流行語になって居りこの火付け役が日本人ではなくアフリカの人だったと言うのもチョット考えさせられます。 先進国は飽食の時代でDIETに励む人が多く、レストランでもお皿に食べ物を残す人が目立つ様になりました。

併し戦中・戦後を経験した我々の世代は食糧難の時代を経験して居る事から食べ物を残すと罪悪感に襲われる事から出された物は残らず食べて終います。 結果として腹は出るは血糖値は上るはで苦労して居ます。

一方発展途上国では飢えと病気で死んで行く子供達が一日に3万人も居ると言うのですから食べ物は無駄にしない様これからも心掛けたいと思います。

限られた地球上の資源を徒に浪費する事なく大事に使い再生する事が出来る物は絶対に捨てないと言う事を徹底させる為「もったいない」の精神は今後も世界中の人々が心して行く必要があります。

ところがこの「もったいない」を離婚と結び付けて離婚に待ったを掛けて居るのが脚本家の橋田須賀子女史で2月22日付夕刊に「熟年離婚の前に」と離婚に拍車が掛るのではないかと言われて居る団塊世代に対し警鐘を鳴らして居ますので御紹介します。

厚生年金を妻も離婚すれば直接受取る事が出来る様な制度が今年の4月からスタ-トする事から妻の方から三行半を亭主につきつける女房が沢山出て来るのではないかと言われて居ますが年金を半分づつ貰って別々に生活したのではとても生活して行けないと言うのが橋田さんの主張です。

そこで彼女は旅行の奨めをして居ます。 一緒に旅をする事によってお互いの事を理解する事に役立つと言うのです。 1月30日付のメ-ルでマリジェンカウンタ-と言う集まりの事を御紹介頂きましたがその中でも夫婦だけのプライベ-トな時間を持ちコミュニケ-ションの向上を計る事の大事さを述べて居られましたがこれは橋田女史の提案と一緒です。

結婚は演技と計算で成り立って居るところがあると彼女は言うのです。 夫婦は自然体で居ればうまく行くとは限らず時には人為的な戦略が欠かせないと彼女は説いて居るのです。

表面的にでも見せかけでも仲の良さを保つ事。 いわば「仲良しごっこ」が夫婦には大事でこれが出来れば大丈夫と言うのです。 これには私も賛成です。

「人生はドラマ」と言いますがそのドラマの中で各人が上手に演じる(名優になる努力をする)事が大事だと私も思うのです。 「仲良しごっこ」を演じて居る中にそれが普通の事となり劇中人物になり切る事が出来るのです。

定年を迎える団塊世代の人達にはチョット遅すぎるかもしれませんが奥さんを外食に連れ出したり映画や観劇に誘ったりして退職時に三行半をつきつけられるような事がない様努力し離婚を「もったいない」と捕えて頂きたいと思います。

「俺は今迄家族の為に会社人間として全力を出し切って来た。 その為に家庭を犠牲にして来た事もある」等と言ってもそんな台詞は全く通用しません。 仕事と称してホステスと泊り掛けの旅行をしたり社内恋愛をした事もある訳でその事を忘れず定年を迎える団塊世代の御亭主族には精々奥様サ-ビスをする様お奨めします。

井上 出 (07/02/25受信)

牛乳奨励(イ)

2007-02-25 03:17:23 | Weblog
平成19年2月23日

「日本人はもっと牛乳を飲むべし」

昨年は北海道で牛乳が余って大量廃棄すると言う悲しいニュ-スに驚きましたが日本人は清涼飲料水の摂取を減らしもっと牛乳を沢山飲む事を政府も旗振りをしPRする必要があります。

私の父は東大農学部の獣医学科で学んだのですが獣医としての仕事は殆んどせずに専ら牛乳関連の仕事に就いて居ました。 戦後中国から引揚げて来てからは共同乳業と言う会社の顧問をしたり又牛乳瓶を作って居た山村硝子の相談役等をして居ましたが60代後半で博士号を取得した時の論文のテ-マである「日本人体位の年代的推移と未来像」では牛乳を大量に摂取する欧米人と日本人の体位の比較を行い牛乳が若者の体位向上に大きな効果を現わす事を実験を通じて証明して居ます。

又全国乳用牛乳協会と言う牛乳の普及の為に組織された協会や日本健康協会の専務理事を勤めた事もあり私も子供の頃から牛乳は毎日沢山飲んで育ちました。 お陰で70才の今も身体は人一倍丈夫で創業来34年間風邪で寝込んだ事は一度もありませんし今でもスコブル健康で入れ歯は零です。

新宿医院院長の新居裕久先生によれば最近の日本の若者はカルシウム不足で年配になると骨粗しょう症になる人が多いとの事です。 昔はしらす干・さくら海老・真鰯そして干しひじき他を沢山食べて居た事から充分なカルシウムが取れて居たのですが今は煮干も佃煮も食べない事から極端にカルシウムが不足して居ると言うのです。

牛乳コップ1杯(約200ml)当りのカルシウムの含有量は220mgでこれは人間が一日に必要だと言われて居るカルシウム摂取目標量600mgの1/3との事なので一日にコップ2杯の牛乳を飲めば他の食物に含まれて居るカルシウムと合わせれば充分なカルシウムが毎日摂取出来るのです。

このところ牛乳の価格はペットボトルに入って居る水の価格を下回る事が多くこんな安価で栄養価の高い物は他にありません。 もう2度と牛乳を廃棄する様な事のない様皆さん今日から朝晩コップ一杯の牛乳を飲みましょう。 加齢予防にもなる事を付け加え牛乳のPRとします。

井上 出    (07/02/22受信)

労働の質(イ)

2007-02-25 03:06:57 | Weblog
平成19年2月23日

「日本の工場で働く労働者の質について」

細川さんの言われる様に今日本の生産工場の労働者の質は驚く程低下して居ますし又彼等の責任感は無いも等しい状態です。

コストを下げる為に自社採用せず派遣会社に丸投げする事がキャノンをはじめトヨタの様な優良企業でも一般的になって居り当然の事ながら愛社精神等ある訳がありません。

優良企業の定義と言うのは難しいですが一般的には多額の利益を出し高い配当を払って居る企業と言う事になります。 その筆頭のキャノンやトヨタが大勢の労働者を派遣会社に委託しコストを下げる事に狂奔して居たとなると他の中小メ-カ-はそれに輪を掛けた状況と思われます。

これでは品質管理も疎かになり当然不良品も出る訳でこのところ毎日の様に新聞に出るリコ-ル問題はその結果なのです。

阿部さんは日本経団連の仕事をして居られた時期があったとの事ですがその会長のキャノン社長御手洗さんの会社が労働者派遣会社を使ったり研修名目で発展途上国から連れて来た若者を安い賃金で働かせたりして居るのですから救いがありません。

経団連とは無関係の我々の様な零細企業が沢山の悩みを抱えて居ると言う阿部さんの御指摘は全くその通りで大企業ばかり見て舵取りをして居る日銀は金利を0.5%にしただけではなく従来の金融緩和政策を変更すると言うのですから唯でも仲々銀行から金が借りられない零細企業は景気上昇の恩恵を受けられないばかりではなく更に厳しい経営を強いられる事になります。

井上 出 (07/02/22受信)

老後移住(イ)

2007-02-23 01:57:48 | Weblog
平成19年2月22日

「老後は過疎地で晴耕雨読の生活を!!」

最近定年後の生活を海外でと言う旅行社の宣伝が盛んでスペインやイタリアがヨ-ロッパでは物価も安いし人種差別も少ないと言われ結構下見に出かける人が多い様です。 団塊の世代は外国語の出来る人も多い事から又海外移住ブ-ムになるかもしれません。

先日は土地購入がらみの詐欺事件がフィリピンで起きましたが現地の受入会社が日本人の経営と言う事で信用し老後の居住先として購入した土地が現地に行ってみたら他人の土地だったと言うお粗末な事件でした。 併し詐欺の被害者は退職金をつぎ込んだ訳で気の毒な話です。

フィリピンの他マレ-シアやオ-ストラリアそしてニュ-ジ-ランドがこのところ移住先としてクロ-ズアップされて来て居ますがいずれも英語位出来ないと老後の生活を楽しむと言う訳にはいかないのが現実です。

そこで私は団塊の世代には外国ではなく日本国内の過疎地への移住をお奨めしたいと思います。 家は貰え、土地も無償貸与、その上役所が生活支援迄して呉れるのですから移住に際しては家財道具の運搬賃以外一切不要なのです。

こんな良い話に乗らない手はないと私は思うのです。 唯一の問題は医療で病んだ時に過疎地では病院も診療所もない事から頭を抱える事になるのですが今年定年退職する人達は皆元気ですから数十年は寝込む事はないと思います。 もう90才迄は余程の事がないと生きる事から80才位までは田舎生活を楽しみ90才になったら都会回帰というのは如何でしょうか?

国土交通省が実施したアンケ-トによると現在過疎地と呼ばれる集落は全国に2,641もあるとの事で10年後にはその中の422集落が消滅して終うであろうと言うのです。

過去10年間に191の集落が消滅したと言うのですから何とか団塊の世代が過疎衰退に歯止めを掛けて貰いたいと願って居ます。 この際政府も特別予算を組んで過疎地への移住支援をして貰いたいと思いますしこれが地方の活性化にもつながるのです。

井上 出    (07/02/21受信)

H氏メール(イ)

2007-02-23 01:47:49 | Weblog
平成19年2月22日

「細川さんからのメールを読んで」

細川裕文さんからのメ-ル今朝拝読しました。 私の知らない世界の話を聞かせて頂けるので何時も楽しみにして居ます。

(1) 「ゴ-宣・暫」
過日御紹介頂いた「いわゆるA級戦犯」は半分位のところまで読んだ後仲々時間が無くそのままになって居ます。 これを読み終えた後「ゴ-宣・暫」を読みたいと思います。

(2) オタク族の生活
世間一般で認知されて居るオタク族は全体の20%との事残りの80%は普通に働いて居る人達とのお説良く判ります。 何らかの形でオタク的な要素を持った人は恐らく全人口の80%に及ぶのではないかと思います。 要するに趣味が昂じてオタク族になると言う事なのだろうと思われますが若し間違って居たら御訂正下さい。

(3) 製造現場
阿部さんも私も工場の製造現場の経験がありませんので想像で物を言って居る訳で貴兄の御説明は参考になりました。

仕事量が増えたのに給料据え置きでは労働意欲も衰えますし検査担当の80%がパ-トでは不良品のチェックも充分に行われて居らず結果としてリコ-ルにつながって行くと言う事なのでしょう。

京浜工業地帯には今でも小さな町工場が沢山残って居てそこでは腕利きの技術者と言うか職人さん達が活躍中と聞きますが現実には優れた技術家さん達の中にはその持って居る技術を生かせずに居る人達が大勢居る事を知りました。

発展途上国にその様な技術者を送り込み品質の改良や生産効率の向上に取組んで貰う事は可能でしょうがそれは敵に塩を贈る様な物で可能性は薄いのでしょう。

井上 出    (07/02/21受信)

干支(イ)

2007-02-22 01:15:51 | Weblog
平成19年2月21日

「干支では豚年の今年ですが何故日本だけ猪なのか?」

東南アジア諸国では今年は豚年であるにも拘らず日本だけが何故猪年なのか知って居る人が居られたら教えて頂きたいと1月24日のメ-ルで皆さんに問い掛けたのですがそれに回答を呉れたのが私が学んだ盛岡にある岩手女子師範学校附属小学校の仲間だった高橋吉正君でした。

高橋君はコマツ在職中には世界の主要国の駐在員として世界中を飛び回って居た事でもあり言葉も数ヶ国語に通じ定年退職した今も翻訳の仕事で時には徹夜まですると言う剛の者で同じ70才とは思えない程元気な男です。

その彼が実に明快に私の質問に答えて呉れました。 「要するに豚というのは猪を家畜化した動物で日本に中国から韓国を通って伝わって来た干支が日本で広く取り入れられた時期には日本では未だ猪の家畜化は行われて居なかったから」と言うのです。

実は先週の土曜日に前述の小学校の同窓会「山吹会」がありその折に高橋君から回答を貰った次第です。 彼も シゲさん・イノさん のブログを読んで呉れていてメ-ルではなく口頭で回答を呉れました。

以上高橋説を御披露しました。

井上 出    (07/02/20受信)

若い男(イ)

2007-02-22 01:05:53 | Weblog
平成19年2月21日

「若い男の弱体化急進中」

我々の時代にはバンカラが男のシンボルで着る物や履物に洒落っ気を出す等男の風上にも置けない軟派として男仲間からは蔑まれたものですが最近は脱毛したり顔パックをしたりオ-デコロンを身体中に振り掛ける若い男が急増中と言うのですから我々には信じられない話です。 男専門のエステティックサロンまで登場しそれが繁盛して居る等と聞くと情けなくなります。

そんな折下着メ-カ-各社が男性用下着の機能やデザインを変え若い男共の心を捕えようと躍起になって居ると言う新聞記事を見ましたがその中にウエストやヒップラインが気になる人達の為の下着だとかお尻を持ち上げる為のガ-ドルもあると知ってもはや世も末じゃわいと嘆いて居ます。

新宿の伊勢丹メンズ館には男の下着で豹柄のセクシ-系からハ-トがモチ-フの可愛い系までしかもカラフルな物で一杯と言うのですから信じられません。 そしてそれが良く売れて居ると言うのですからいよいよ若い男は女性の愛玩物になり下がったと言う事の様です。

新宿にある「愛」と言うホストクラブは銀座の一般的なナイト・クラブ(男性対象の従来のクラブ)以上のチャ-ジであるにも拘らず大盛況と言う事で売れっ子のホストになると月に数百万円の収入を稼ぐ者はザラに居ると言うのですから女が男を買う時代になって来て居るのかもしれません。

事業で成功する強い女性の続出が一方で男の弱体化に拍車を掛けて居ると言う現実に昭和生まれの明治育ちは目を白黒させて居ます。

井上 出    (07/02/20受信)

国籍問題(イ)

2007-02-22 00:56:43 | Weblog
平成19年2月21日

「二重国籍問題」

毎年20万人の外国人がカナダに移住して来て居るとの事ですが10年で200万人にもなる訳でこれは大変な数字ですね。 カナダには既に611万人の移民が住み付いて居ますから10年後には800万人を超え全人口の27%に達する訳で移民法を改正し条件を厳しくしないと福祉関係の予算倍増が必要になるのではないかと心配して居ます。 特に医療費に関しては北欧諸国は別として他の先進国の中で全額国が負担して呉れる国はカナダ以外にはないと思いますので移民の増加は治安の面からも医療そして教育の面からも今後カナダにとって大きな問題の種になると思います。

日本でも二重国籍を持つ人が増え始めました。 国際結婚が急増して居る事も大きな原因ですが加えて定年後外国に居住する道を選んだ人達が現地の市民権や国籍を取得した後も日本国籍を捨てない事もあります。

昔は米国国籍を取得した者は20才になった時点で日本か米国かどちらかの国籍を選択する必要がある等と言われて居ましたが現実には二重国籍のままと言う人が殆んどです。

御承知の様に私の姉はミシガンステ-トユニバ-シティを卒業した後カリフォルニアのパラアルトに国際結婚した相手と永住して居ますが今でも日本の国籍は持って居ます。 子供が2人居りそれぞれ既に家庭を持って居ますがこの2人は日本国籍は持って居ませんし取る意志もない様です。

カナダでは三重国籍の人も珍しくないとの事、やがては日本もそうなる事でしょう。 少子化は今後も進行すると思われますから若者は外国から移住して来て貰って現役2人で老人1人を支えなければならない様な状況を改善しなければ年寄が老後を安心して暮す事等出来なくなります。

米国が人種の坩堝でカナダがモザイクとなると将来の日本は差詰キルトでしょうか? いずれにしてもいずれはヨ-ロッパの様に国境が無くなり日本も外国人で一杯になる時代が来るかもしれませんね。

井上 出    (07/02/20受信)

日本の心(イ)

2007-02-22 00:18:59 | Weblog
平成19年2月20日

「日本人の美しい心根について」

伊勢雅臣さんの言われる様に都会と違って地方には美しい心根は確かに残って居ると思います。 特に白人に対する過剰な程のサ-ビス精神は私も認めます。 ところが同じ外国人でも黒人やインド人そしてインドネシアやタイの肌の黒い人達となるとこれは又別の話で嫌な思いをしたと言う体験談は結構多いのです。

新潟の小干谷と言う町は地震で有名になったところですがそこにある工場にタイ国の技術者を3名数ヶ月にわたってトレイニングの為に滞在して貰った事がありますが彼等は差別的な扱いを受けたと話して呉れましたし又インドのHERO-HONDAと言うHONDAのオ-トバイ製造工場(合併)の会長LALLさんからもやはり差別を受けた昔の話を聞かされた事があります。

日本人の中にも韓国人や中国人には部屋を貸さないと言う家主が結構多い事は周知の事実でこんな差別が続く限り美しい日本の実現は難しいと私は考えます。

アインシュタインが日本を訪問した折に日本程素晴しい国はないと語ったとの事ですがそれは彼が白人であった事も間違いなく影響して居ると思われます。

井上 出 (07/02/19受信)

二重国籍(シ)

2007-02-21 07:28:52 | Weblog
二重国籍 (07/02/19)

「カナダには年々20万人ぐらいの移民が入国してきているが」

「そして3年間無事に過ごして、簡単なテストを受ければ、割合容易にカナダ国籍を取得できる。 さらに85ドル払えば5年間有効の旅券が貰える」

「香港が中国に返還された時は、香港の人達が大挙してカナダにやってきたね。 そしてカナダの国籍をとると、再び香港に戻って行った。 ビジネスにはやはり香港の方がいいのだろうね。 若い中国系カナダ人の中には、『これでもう大丈夫』と喜ぶ声が聞かれた」

「しかしその中国も本来二重国籍を認めていない。 もし北京が厳しく目を光らせるようになったら大変だ」

「そういえば、昨年の夏、レバノンで戦乱が起こった時、カナダ国籍を持つレバノン人が4万人も居たから大変だった。 これらの人達は、カナダ国籍は持っているが、事実上レバノンに永住している人達。 従ってカナダには税金も納めないし、カナダに対する貢献度も少ない。 しかし一度頭上をミサイルが飛ぶようになると、カナダ人としての権利を行使する。 そして1万5千の人達がカナダの費用で脱出してきた。 一人当たり5千ドルはかかったそうだから、カナダの人達の中には眉をつり上げる人もいた」 

「しかしカナダ国籍を取得しても、元の国籍をギブアップしないで、二重国籍のままでいる新市民も少なくないだろう。 ひょっとしたらかなりの人がそうかもしれない」

「三重国籍の人だって珍しくないんじゃないか」

「カナダの元首はイギリスのエリザベス女王だが、彼女もカナダの国籍を持っているのかな?」

「さあ、どうかな? しかしその女王のカナダにおける名代は総督だ。 その総督のミカエル・ジョンさんは、総督に内定した時点では、二重国籍だった。 ハイチ生まれの黒人女性だが、カナダに移住して育ち、結婚した相手がフランス人だったから、自動的にフランスの国籍もあわせ持つことになった。 総督になる直前にフランスの国籍は返上したようだが、何といってもカナダ国軍の総司令官なんだからね、問題にする人もいたようだ」

「ところが、次のカナダの総理大臣になると見られる自由党のディオン党首は、母親がフランス人だったから、生まれた時からフランスの国籍も持っている。 母親から引き継いだフランス国籍は母親の贈り物だから返上するつもりはないと言っている」

「以前保守党の党首候補に有力とみられていた人物も、アメリカとカナダの二重国籍だったことが表面に出て、出馬を取り止めたことがある。 あの頃は今と違って政治家の国籍にセンシティブだったのだなあ。 一方今度のディオンさんの場合は問題にする人が少ない。 年月が経てば、世論もそういうことに鷹揚になってきたのかな」

「お隣のアメリカも最近は二重国籍を容認するようになった。 日本でも民主党の中で二重国籍を認めようじゃないかと言う声が上がっていたが、その後どうなったかな」

「カナダの人口は3千万だが、国勢調査によると、55万人が二重国籍だそうだ。 三重国籍の人は4千人だが、これは自ら申告した人達。 本当はもっと多いのかもしれない。 カナダ人の二重国籍の半分はヨーロッパ系だが、うちイギリス系は9万人だ」

「一方、カナダ人で海外に住む人の数は270万人だ。 そのうちアメリカ在住が100万とみられている。 香港に住むのは25万だそうだ」

「カナダもグローバル社会だから、様々な人達が、それぞれの文化や衣裳をまとって、生きている。 それを坩堝と言わないで、個々の色を組合わせたモザイクと呼ぶのがカナダの特徴だ。 そのせいか街でみかける多様な人達も、それぞれ独特のターバンや民族衣裳で装っている。 そんなところをみると、新しい国に溶け込んで目立たないように振舞うよりは、自分のルーツを明らかにする生き方が、今のカナだのトレンドなのかもしれない」

「自分のアイデンティティをはっきり示そうとするのは結構だが、何世代も昔にヨーロッパからやってきて、今のカナダの社会と文化にドップリと浸ってきた人達にとってはどうだろう。 郷に入っては郷に従ってもらいたいのだろうが、カルチャーも血の構成もどんどん変わっていく時勢だ。 新しい皮袋を自分達で用意しなければいけないのかもしれない」 

(07/02/19)

誇と責任(イ)

2007-02-20 01:26:59 | Weblog
平成19年2月19日

「誇りと責任」

阿部基治さんからのコメント拝読しました。

御指摘の様に殆んど毎日の様にお詫び広告が新聞に掲載されて居ます。 次から次と不良品発生のお詫びが続いて居り品質を誇りに世界中に進出した数十年前の日本が今迄築き上げた高い評価は崩れ初めて居ます。

このお詫び広告が殆んど一流メ-カ-製品に関するもので三菱ふそうに至っては相変らず不良部品が発生して居りもう救いのない状態です。

昔なら切腹物ですがどの企業もトップ連中が雛段上から最敬礼で一件落着で余程の事が無いと引責辞任はありません。 従って現場の連中も反省し改善しようと言う意欲に欠け似た様な事が繰り返されるのです。

実は私も松下のマッサ-ジ椅子を購入したのですがこれが3台目で最新式と言う触れ込みで楽しもうとした矢先にリコ-ルの新聞広告があり、早速電話したところ「修理に御邪魔する迄御使用にならないで下さい」と言う事で仕方なく古い2台目を又物置から引っ張り出して使って居ます。 既に電話をしてから2週間経過して居ますが後一週間御待ち下さいと言うのですから結局修理までに3週間も掛ると言う事になります。

クレ-ムが発生した時こそ迅速に対応し名誉回復の努力をすべきだと思うのですが3週間も待たせる等問題外で松下も昔の様な「お客様最優先」の精神は消えて終った様です。

阿部さんの言われる様に若い日本人は自分の仕事に誇りを持ち責任を持つと言う様な我々の現役時代の様な精神は持ち合わせず不良品続出事態を生んで居るのです。

加えてトヨタでさえも下請の人材派遣会社からの臨時工を大量に採用して居りその残業代が私の2月2日のレポ-トにあります様に600円以下の時給では責任ある仕事を求める方が無理と言う事もあるかもしてません。 結果としてトヨタ車もこのところリコ-ルが続いて居ます。

2兆円の利益を上げたとかGMを抜いて世界最大の自動車メ-カ-になる等と言う前に臨時派遣工の賃金を直ちに改める必要があります。 超優良企業と言われるトヨタでさえこの有様ですから最近の日本製品の品質低下はある程度仕方のない事かもしれません。 利益至上主義の風潮が変わらない限り不良品の発注は止まらないのです。

井上 出    (07/02/18)

西洋事情(イ)

2007-02-18 06:28:28 | Weblog
平成19年2月15日

「カナダ人の仏蘭西語と誤った西洋事情」

やはりケベックで使われて居る仏蘭西語はALOHAさんが言われる様にズ-ズ-弁なのですね。 仏蘭西で通じない仏蘭西語と言うのも奇妙な話ですがケベックには色々の国の人達が移り住んで来て居る事から長い間に独自の言葉になって終ったのでしょう。 逆に純正の仏蘭西語がケベックでは受け入れられないと言うのも可笑しな話ですね。

海外に短期間滞在した駐在員やその家族の話は御指摘の様に眉つばの話が多いと私も思います。 又聞きが多くそれを恰も体験談の様に話す人が多いので話半分と言う聞き方が必要かもしれません。

特に日本人駐在員やその家族の行動範囲は狭く又日本人同士の付き合いの方が現地の人達との付き合いより多いのが現状では先輩駐在員やその家族から得た知識がベ-スになって居るケ-スが多くなる訳で注意して彼等の話は聞く必要があります。

日本で広く使われて居る「ホ-ム・ドクタ-」と言う呼称が正しくは「ファミリ-ドクタ-」であるとの事ですが和製英語が氾濫して居る現状を改める必要があると思います。 野球の「ナイタ-」もその1例です。 和製英語追放キャンペ-ンを国が旗振りしてやるべき時期が来て居ると私は考えます。

井上 出    (07/02/15受信)