いのりむし日記

いのりむしの備忘録です。

Nakajima Hisae

キム・ミレ 外泊

2011-08-28 | 映画

 2007年「非正規職保護法」施行直前の韓国で、非正規・正規の差別待遇に抵抗した女性労働者たちのドキュメント。

 韓国ワールドカップ競技場にあるホームエバー・ハイパーマーケットでは、レジ係の外注化をすすめるなど、多くの非正規労働者を切り捨てようとしていた。怒った女性労働者500人は、職場に泊り込む(外泊)。
 当初、1、2日程度のつもりで始まった職場占拠は長期化。強制排除され、指導者が逮捕された後も、再び抵抗は続いた。行き詰る生活、組合や支援政党の低迷、対立、そして苦い結末。

 正規・非正規、女性の低賃金、家庭内の固定的役割分担、労働運動の男性主義。家庭内でも社会でも組合でも低位にある女性たちが、怒りを表し始める姿が描かれている。 

 27日、四日市市男女共同参画センター「はもりあ四日市」の15周年記念オープニングイベントで上映された。戦う女性を取り上げたという点では、かなり「硬派」な良い企画だと思う。(最近ふにゃとした「男女共同参画」が多いので)

 しかし、その上で一言加えるなら、映画は女性たちに焦点を当てているけれど、たとえば、この闘争中に、彼女たちを支援した政党が総選挙で支持を減らしたというのはなぜなのかなど、注意を向けておかないといけないことも多いのでは。

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