花の写真を撮っていると、当然ながら虫に出会うことが多い。写真データを整理したら、思った以上に虫の写真が多く残っていた。花と一緒に、たまたま写っている名前の判らない虫もいるが、他にもいろいろある。
ヤマトシジミやセミ、ハエのカップル、セミの羽化、花の中に隠れていたクモに捕まったヤマトシジミ、獲物をしっかり捕まえたシオヤアブなどなど。自然観察という点では、もちろん興味のわく場面だが、中には見ていて素直に楽しいとはいえない姿もある。見た目に「綺麗」なものだけがよいとは思わないが、では、どう使うか、どう見せるかとなると難しい。
最近はあまり見ないのでわからないが、ひところ前、生き物の姿を紹介するTV番組で、肉食獣の狩りのありさまをリアルに写していて、子どもも見る時間帯なのにと少々驚いたことがある。見せるべきではないとは思わないが、どう見せるかは難問だ。
そういえば、昔、動物園で生殖と死をどう見せるかが課題だと、おっしゃっていた人がいた。今の動物園では、死んだ動物の情報も提供されているし、生態展示の工夫もある。動物の食事タイムは人気らしい。が、それはあくまでも飼育下での「食事」。生殖と死をどう見せるのか、見せないのかは、今も変わらない課題なのだろう。
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