いのりむし日記

いのりむしの備忘録です。

Nakajima Hisae

四日市市史が伝える宝永地震

2011-12-31 | 四日市情報

 南海トラフのほぼ全域のプレートが破壊された宝永地震(1707年)は、高知、大坂、尾鷲など各地に甚大な被害を及ぼした。
 四日市市史によると、四日市の被害は家屋の倒壊152軒、大破損524軒といわれ、津波にも襲われた。津波の規模は不明だが、四日市町、浜田村、浜一色村の新田や、馳出・六呂見あたりにあった塩田が破壊されたという。塩田は、その後再建されることなく、新田に姿を変えた。
 尾張藩士朝日重章の日記『鸚鵡籠中記』には「四日市家五百三十軒流」とあるから、家屋の倒壊152軒とは揺れによるもので、大破損524軒は津波が原因だろうか。

 先日発表された内閣府有識者会議の中間発表では、東海・東南海・南海地震の想定震源域が大幅に見直され、新たな想定では沿岸部にコンビナートの広がる四日市も含まれている。設備の老朽化、液状化、津波、津波火災など、対策の見直しを急いでほしい。


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