誰にも顧みられず、また誰も望んでいませんが「ロックにあってロックを超えたカリスマ」フランク・ザッパ風の音楽を創るべく、いろいろ考察しようという自己満足記事を連載しています。
前回はフランク・ザッパの創る音楽の公倍数的な特徴を浅く広くまとめました。
今回はこれらを少し具体的に考察させていただきます。
前回お話した特徴で実は一番やっかいなのは「3.ロックやジャズのようなコード進行にメロディーを乗せる音楽では無く、変なスケールを組み合わせて変なメロディーを作る」です。
そこで変なメロディーを作ることが容易なスケールの使い方を検証します。
合言葉は「歌えるメロディーなぞおととい来やがれ!」です。
◎変なメロディーを創ろう!
例えばピアノの鍵盤をグチャグチャと弾いたり、かわいい愛猫にシンセサイザーの上を歩かせたりして創る。というある意味アッパーな考えもありますが、ここは一応知性を持って対応したいと思います。
・ペンタトニックのアウトサイドへの変な移動
ジャズをかじられるとわかるのですがアドリブの基本に、コードの上でペンタトニック・スケールを使うものがあります。一般的なのは例えばマイナー・コードであればそのルートの短三度上から始まるペンタトニックを使います。
Exp.Am7の場合はCで始まるペンタトニック(ドレミソラ)
ちなみにここで言うペンタトニックは俗に「よなぬき(長音階の4番目の音と7番目の音を抜いたもの)」と呼ばれるもので、沖縄の音階や邦楽音階の壱越などではありません。念のため。
ペンタトニックを素直に使い続けるとセンスがあればジミ・ヘンドリクスになり、センスが無いとどこかの音頭になります。そんなにみんなセンスがあるわけでは無いのでジャズの世界ではアウトサイドへ移動する。ということをやります。
アドリブなので極めて感覚的で大雑把な判断ですが「少し同じペンタばっかり弾き(吹き)すぎてるなぁ・・・」と感じたら全然関係無いペンタトニックを弾い(吹い)たり、少しだけ、例えば一音だけずらしたり比較的近い音構成のペンタトニックに移動したり(これをアウトサイドへの移動と比べてインサイドへの移動と言います)します。これもセンスがあればハービー・ハンコックになり、センスが無いと単なるへたくそか難しく考えすぎて元に戻れなくなった人になります。
例
イ短調
Am7のコード
Cで始まるペンタトニック(ドレミソラ)
この場合はコードの構成音とCで始まるペンタトニックの間ではレ音だけが非和声音ですので、最もコードに合致したペンタトニックとなります。
これに比較して例えばGで始まるペンタトニック(ソラシレミ)を使うと、シ音とレ音以外の音はすべて和声音です。また先のCで始まるペンタトニックと比較するとシ音以外は同じ音が構成音に入っています。なので極めてインサンドなペンタトニックと言えます。
・Gで始まるペンタトニック(ソラシレミ)はCで始まるペンタトニック(ドレミソラ)に極めてインサイドな関係
しかしB(H)で始まるペンタトニック(シド♯レ♯ファ♯ソ♯)はコードの構成音に対して、一つとして同じ音が無いことから非常にアウトサイドなペンタトニックです。
・B(H)で始まるペンタトニック(シド♯レ♯ファ♯ソ♯)はCで始まるペンタトニック(ドレミソラ)に極めてアウトサイドな関係
これらを組み合わせながらメロディーを創ってしまおう。ということです。
例)以下のように組み合わせてメロディーを構築していく
Cで始まるペンタトニック→Gで始まるペンタトニック→B(H)で始まるペンタトニック→Gで始まるペンタトニック→Cで始まるペンタトニック
次回も引き続き変なメロディーを作ることが容易なスケールの使い方を検証します。
前回はフランク・ザッパの創る音楽の公倍数的な特徴を浅く広くまとめました。
今回はこれらを少し具体的に考察させていただきます。
前回お話した特徴で実は一番やっかいなのは「3.ロックやジャズのようなコード進行にメロディーを乗せる音楽では無く、変なスケールを組み合わせて変なメロディーを作る」です。
そこで変なメロディーを作ることが容易なスケールの使い方を検証します。
合言葉は「歌えるメロディーなぞおととい来やがれ!」です。
◎変なメロディーを創ろう!
例えばピアノの鍵盤をグチャグチャと弾いたり、かわいい愛猫にシンセサイザーの上を歩かせたりして創る。というある意味アッパーな考えもありますが、ここは一応知性を持って対応したいと思います。
・ペンタトニックのアウトサイドへの変な移動
ジャズをかじられるとわかるのですがアドリブの基本に、コードの上でペンタトニック・スケールを使うものがあります。一般的なのは例えばマイナー・コードであればそのルートの短三度上から始まるペンタトニックを使います。
Exp.Am7の場合はCで始まるペンタトニック(ドレミソラ)
ちなみにここで言うペンタトニックは俗に「よなぬき(長音階の4番目の音と7番目の音を抜いたもの)」と呼ばれるもので、沖縄の音階や邦楽音階の壱越などではありません。念のため。
ペンタトニックを素直に使い続けるとセンスがあればジミ・ヘンドリクスになり、センスが無いとどこかの音頭になります。そんなにみんなセンスがあるわけでは無いのでジャズの世界ではアウトサイドへ移動する。ということをやります。
アドリブなので極めて感覚的で大雑把な判断ですが「少し同じペンタばっかり弾き(吹き)すぎてるなぁ・・・」と感じたら全然関係無いペンタトニックを弾い(吹い)たり、少しだけ、例えば一音だけずらしたり比較的近い音構成のペンタトニックに移動したり(これをアウトサイドへの移動と比べてインサイドへの移動と言います)します。これもセンスがあればハービー・ハンコックになり、センスが無いと単なるへたくそか難しく考えすぎて元に戻れなくなった人になります。
例
イ短調
Am7のコード
Cで始まるペンタトニック(ドレミソラ)
この場合はコードの構成音とCで始まるペンタトニックの間ではレ音だけが非和声音ですので、最もコードに合致したペンタトニックとなります。
これに比較して例えばGで始まるペンタトニック(ソラシレミ)を使うと、シ音とレ音以外の音はすべて和声音です。また先のCで始まるペンタトニックと比較するとシ音以外は同じ音が構成音に入っています。なので極めてインサンドなペンタトニックと言えます。
・Gで始まるペンタトニック(ソラシレミ)はCで始まるペンタトニック(ドレミソラ)に極めてインサイドな関係
しかしB(H)で始まるペンタトニック(シド♯レ♯ファ♯ソ♯)はコードの構成音に対して、一つとして同じ音が無いことから非常にアウトサイドなペンタトニックです。
・B(H)で始まるペンタトニック(シド♯レ♯ファ♯ソ♯)はCで始まるペンタトニック(ドレミソラ)に極めてアウトサイドな関係
これらを組み合わせながらメロディーを創ってしまおう。ということです。
例)以下のように組み合わせてメロディーを構築していく
Cで始まるペンタトニック→Gで始まるペンタトニック→B(H)で始まるペンタトニック→Gで始まるペンタトニック→Cで始まるペンタトニック
次回も引き続き変なメロディーを作ることが容易なスケールの使い方を検証します。